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無料で会員登録も不要なWeb上の「Python」実行・学習環境「PyWeb」が正式公開

初学者向けでチュートリアルやサンプルコードも利用できる

「PyWeb」v1.0

 初学者向け「Python」言語の実行・学習サービス「PyWeb」v1.0が、6月15日に正式版としてリリースされた。ローカルに「Python」環境を構築しなくても、Webブラウザー上でスクリプトを実行し、結果を表示することが可能。無料で会員登録も必要ないため、手軽に始められるのがうれしい。

 利用を開始するのは簡単で、公式サイトのトップページにある[利用規約に同意し開始]リンクをクリックするだけでよい。https://pyweb.ayax.jp/へ直接アクセスしてもスクリプトの入力を開始可能だ。

 スクリプトの入力・実行画面は3ペイン型となっており、画面中央の入力(エディター)ペインに、画面右側が出力(結果)ペインとなっている。入力ペイン右上にある緑色の実行ボタンを押すと出力ペインに結果を出力可能。右ペインに表示された結果がエラーの場合には、メッセージを「Google」で検索したり、「Google 翻訳」にかけて問題を解決する手掛かりにすることができる。

入力ペインに入力したスクリプトの結果が出力ペインに表示される

 左ペインには、チュートリアルやサンプルコードがツリー形式で用意されており、サンプルコードには、カメが図形を描画する「PyKAME.py」や、機械学習によって手書きの数字を認識する「機械学習.py」といったものが用意されている。

「PyKAME.py」
「機械学習.py」

 また、左ペインの上部からは記述したスクリプトのダウンロードや、既存スクリプトのアップロードなどが可能なツールバーが設置されている。

 さらに、出力ペイン右上のオーバーフローメニュー(3本の横線アイコン)からは作成したスクリプトを共有できるURLを生成したり、埋め込みコードを出力することが可能。作成したプログラムをSNSなどで共有したり、自分のWebサイトに掲載して動作させることもできる。

オーバーフローメニューからスクリプトの共有URLや埋め込みコードの出力が可能

 なお、このサービスはあくまでも入門者向けだ。プログラムのサイズは100KB(約2,000行)、連続利用時間は2時間まで、GUI・リアルタイム系のプログラムは実行できないといった制限がある。