ニュース

「IronPython 3.4.0」がようやく正式版に ~.NETと統合されたPython言語のオープンソース実装

「Python 2」から「Python 3」へ移行

「IronPython」の公式サイト

 「IronPython」の開発チームは12月12日(日本時間)、「IronPython 3.4.0」を正式公開した。2021年4月からアルファ版、2022年5月からベータ版がテストされていたが、ようやく安定版のリリースにこぎつけた格好だ。

「IronPython」v3.4.0

 「IronPython」は、.NETと統合されたPython言語のオープンソース実装。Python開発者が.NETの機能へアクセスしたり、.NET開発者が自分のアプリにPythonを組み込むときに有用で、Pythonでアプリの動作テストを記述したり、新しいアプリケーションをPythonで開発するためにも利用できる。

 近年「IronPython」の開発は滞っており、正式版は2020年4月にサポートを終了した「Python 2」をベースにしたバージョンを利用するしかなかったが、今回の「IronPython 3.4」リリースにより、ようやく「Python 3」系統への移行が可能となった。ターゲットとなるランタイムバージョンも「.NET Framework 4.6.2」、「.NET Core 3.1」および「.NET 6」となっている。

 とはいえ、利用できる言語使用は基本的に「Python 3.4」水準だ。フォーマット済み文字列リテラル(f-string)など、一部「Python 3.6」の仕様も含まれるが、最新の「Python 3.11」に比べると古さは否めない。今後はバージョンのキャッチアップが課題になるだろう。

 「IronPython」は「GitHub」でホストされており、ライセンスは「Apache-2.0」。バイナリは現在、リリースページから無償でダウンロードできる。対応環境はWindows、macOS、Linux。