無料でピッチ検出機能を備えたグラニューラーシンセ「gRainbow」v1.0.0が公開【17：30追記】

「gRainbow」v1.0.0

　ピッチ検出機能を備えたグラニューラーシンセ「gRainbow」v1.0.0が、1月21日に公開された。Windows/macOS/Linuxに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 11で動作確認した。VST3プラグインまたはスタンドアローンアプリで動作する。現在、GitHubなどからダウンロード可能だ。

　グラニューラーシンセとはサンプルとなる音声データを短い時間で区切り、繰り返したり加工を行うことで、新しい音色を作るシンセサイザー。「gRainbow」は、ピッチ検出機能により、サンプル音声データ内の12音階に一致する箇所を検出し、自動で各音階に割り当て可能で、手動で正しいピッチに合致する箇所を探す手間を省ける。

　音色の加工は全体に加え、音階ごとに行える。繰り返しのパターンを設定する［grain env］と、音程・パンニング・再生データ位置を調整する［adjust］、3つのエンベロープフィルターを備えており、多彩なカスタマイズが可能だ。

［grain env］と［adjust］はタブで切り替える仕組み

　さらに、4つの［macro］や3つLFOフィルダーを搭載。ノートごとに全く異なる再生位置を割り当てることもできる。音声データによって画面上の虹の形が変わったり、音声を再生すると雲が歌うのも楽しい。

［2024年1月23日17時30分追記］ 1月23日付で最新版となる「gRainbow」v1.0.1が公開された。