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「.NET 6」サポート終了は2024年11月12日、あと4カ月弱 ~Microsoftが注意喚起

次のLTSリリース「.NET 8」への移行を

「.NET」のライフサイクル

 2021年11月に3年間の長期サポート(LTS)リリースとして提供が開始された「.NET 6」は、2024年11月12日にサポート終了を迎える(米国時間、以下同)。それ以降はセキュリティ修正を含むアップデートが提供されなくなるため、利用は推奨できない。Microsoftが公式ブログ「.NET Blog」で注意を呼び掛けている。

 「.NET 6」のサポート終了に関して知っておくべきことは、以下の通りだ。

  • 「.NET 6」を利用するアプリはおそらく引き続き実行できる
  • ただし、セキュリティ修正は11月12日のパッチチューズデー(Windows Update)が最後となる。それ以降は脆弱性があってもパッチが提供されないため、大きなセキュリティリスクを抱えることになる
  • 「.NET 6」のテクニカルサポートにアクセスできなくなる可能性がある
  • サポート終了後にリリースされるSDKで「.NET 6」をターゲットにしたアプリを開発しようとすると、「NETSDK1138」というビルド警告が表示される
  • 「.NET 6」をターゲットにしたアプリを開発しようとすると、「Visual Studio」に“ゴールドバー”の警告が表示される

 「Visual Studio 2022」v17.8、v17.10およびv17.12を利用している場合、2025年1月のサービシングアップデートまでは「Visual Studio」の「.NET 6」コンポーネントがサポートされる。それ以降はサポート対象外となるが、既存のインストールは影響を受けない。

 ただし、アプリの安全を期すのであればできるだけ早く「.NET 8」へアップグレードするべきだろう。このバージョンは2023年11月に公開されたLTSリリースで、2026年までサポートされる。

 アプリを「.NET 8」へ再ターゲットするには、プロジェクトファイルの「TargetFramework」プロパティの値を「net8.0」に変更する。開発環境とホスティング環境も更新する必要がある点には注意したい。サポート終了後に「.NET 6」を既存の「Visual Studio」インストールから削除するには、サポート対象外のコンポーネントを削除するオプションを利用すればよい。

 なお、Red HatやCanonicalなどがLinux向けに独自のサポートを行っている場合は、「.NET 6」の利用を継続できることがある。各社のライフサイクルポリシーを参照のこと。