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「Visual Studio」のアップデート、毎月の「Windows Update」と同時配信へ
「Microsoft Update」を有効にすることで更新の手間が削減される
2024年6月20日 10:30
米Microsoftは6月19日(現地時間)、「Microsoft Update」を介した「Visual Studio」アップデートの配信を開始すると発表した。2024年8月より、IT管理者が管理する組織に所属していない開発者を対象に実施される。
米国時間毎月第2火曜日に実施される「Windows Update」で配信されるのはOSのセキュリティ更新プログラムだけだが、詳細オプション画面の[その他の Microsoft 製品の更新プログラムを受け取る]というトグルスイッチをONにしておけば、「Office」をはじめとするMicrosoft製品のセキュリティパッチも同時に受け取ることができる。これが「Microsoft Update」で、既定では無効化されているが、ぜひ活用してほしい機能だ。
「Microsoft Update」が利用可能になる「Visual Studio」のバージョンは以下の通り。
- Visual Studio 2022
- Visual Studio 2019
- Visual Studio 2017
ただし、Previewチャネルは対象とならない点には注意したい。また、「Microsoft Update」のトグルスイッチがグレーアウトされ、ONにできない場合は、組織の管理者がアップデートポリシーで「Microsoft Update」を禁止しているため利用できない。
「Visual Studio」のセキュリティパッチが「Microsoft Update」で配信・適用されるようになれば、わざわざアップデートをチェックする手間はなくなるし、アップデートを忘れて「Visual Studio」の脆弱性が放置されてしまうこともなくなる。アップデート処理が作業を中断してしまうこともないとのこと。パッチを適用するためにOSを再起動すれば、「Visual Studio」のパッチも適用され、「Windows Update」の履歴にその旨が残る。
この変更は前述の通り2024年8月より実施されるが、来月から体験したい場合は、以下のレジストリキーを設定することでプレビュープログラムに参加できる。
[HKLMSoftware¥Policies¥Microsoft¥VisualStudio¥Setup] "PreviewAutomaticUpdates"=dword:1
2024年8月になれば、このキーは不要となる。
2024年8月以降も、「Microsoft Update」による「Visual Studio」更新をオプトアウト(拒否)したい場合は、以下のレジストリキーを設定すればよい。
[HKLMSoftware¥Policies¥Microsoft¥VisualStudio¥Setup] "VSthroughMUUpdatesOptOut"=dword:1
「Visual Studio」のバージョンを自分で管理したい場合は、「Microsoft Update」を無効のままにするか、このレジストリキーを設定して手動での更新することもできる。