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Microsoft、「Visual Studio」の「GitHub Copilot」新機能トップ5を発表【Ignite 2024】

「Function Calling」や、画像付きの指示によるコードを更新など

「Ignite 2024」で発表された「Visual Studio」の「GitHub Copilot」新機能トップ5を発表

 米Microsoftが11月19日(現地時間)から3日間、テクニカルカンファレンス「Ignite 2024」を開催した。同社は、そのなかで発表された「Visual Studio」における「GitHub Copilot」関連の大きな新機能5つについて、11月22日に改めて取り上げている。

Copilot Editsでコード編集がスムーズに

Copilot Edits

 「Copilot Edits」とは、複数ファイルを一括でコード編集できる機能で、2024年10月にプレビューとして「Visual Studio Code」に搭載されている。この機能により、プロジェクト全体にわたる大幅な更新を簡単に行うことが可能だ。

 最大の特徴として、Copilotがコードを分析し、複数ファイルの依存関係まで考慮して必要な編集を識別し、コード変更履歴のコンテキストを踏まえながらイテレーション(開発サイクルを繰り返す)を行う。

 また、「Visual Studio」のインラインコードプレビューを使用することで、統合開発環境において、直接提案の確認、変更、受け入れができるため、複雑な更新も容易になる。

Visionで画像で指示が可能に

Vision

 「Vision」は、画像やスクリーンショットを処理できる機能。

 例えば、WebページのUIを更新する際、現在の状態と更新したい状態のスクリーンショットを貼り付けて指示をすることで、Copilotが2つの画像の違いを分析し、コード編集をしてくれる。

Icebreakersで開発開始のハードルを低く

Icebreakers

 「Icebreakers」は、コード作成の開始をサポートする機能。「コードをリファクタリングする」「新しい機能を追加する」などのスタータープロンプトを備え、何かを開発を始める最初のステップを補助し、複雑な複数のワークフローを把握する手助けをしてくれる。

 IcebreakersはCopilot Edits とシームレスに統合されており、複雑なタスクでも実行可能な計画を立てることができる。例えば、作業に慣れていないコードベースを操作する際に、Icebreakersを使うことで、認知負荷を軽減してくれる効果があるとしている。

Function Callingで適切なコンテキストとツールに簡単にアクセス

Function Calling

 Function Callingは、Copilotのコンテキスト認識機能により、ユーザーの自然言語プロンプトをもとに、関連するコンテキストとツールを自動的に判断して、正確なアドバイスを提供。これにより、ファイルやプロジェクト構造に動的にアクセスすることで、プロセスを効率化し、手動でパスを指定する必要がなくなる。

Custom Instructionsでチーム独自の開発スタイルを踏襲

Custom Instructions

 Custom Instructionsを設定することで、チームごとに異なるワークフローに合わせて動作できるようになった。カスタムは、チーム固有のプラクティスをCopilotのコマンドファイルに追加する。カスタマイズされたコーディング規則とコミュニケーション スタイルを使用してCopilotの動作を微調整し、コードベース全体の一貫性を確保可能だ。