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コーディング支援AI「GitHub Copilot」を搭載した「Visual Studio 2022」v17.10が一般公開

コード補完とチャット機能でコーディングのパートナーに

「Visual Studio 2022」v17.10

 米Microsoftは5月21日(現地時間)、開発者向けカンファレンス「Build 2024」合わせ、統合開発環境「Visual Studio 2022」の最新版v17.10を一般公開した。目玉は統合開発環境(IDE)に直接組み込まれたAIコーディング支援「GitHub Copilot」だ。

 「Visual Studio」の「GitHub Copilot」拡張機能は、コード補完と「GitHub Copilot」チャットの両方が1つのパッケージにまとめられている。2つの拡張機能を個別にインストールする必要はない。

 コード補完機能はインラインで動作し、コードエディターに書かれているプログラムを理解して、リアルタイムで修正案や入力候補を提供する。[GitHub Copilot]ボタンからチャット機能を有効化すると、IDE右側にサイドパネルが表示され、調査している問題について質問したり、開発のヒントを得ることができる。説明(/explain)や修正(/fix)、最適化(/optimize)といったスラッシュコマンドを活用すれば、チャットをより使いこなすことができるだろう。

IDE右側にサイドパネルが表示され、調査している問題について質問したり、開発のヒントを得ることができる

 これはいわばコーディングのパートナーのようなもので、基本的なことを任せてしまうことで開発プロセスをスピードアップできるだけでなく、開発者本人はより創造的なことへリソースを集中させられるというメリットがある。

 「Visual Studio 2022」は現在、「visualstudio.microsoft.com」からダウンロード可能。大規模チーム向けの「Enterprise」、小規模チーム向けの「Professional」、学生・入門者・オープンソース貢献者向けの「Community」といった3つのエディションが用意されており、エンタープライズ組織(PCが250台超または年間収入が100万米ドル超)でなければ「Community」版は無償で利用できる。