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「Visual Studio 2022」に「Copilot」が統合、v17.10より提供

拡張機能を1パッケージに。既定でインストールされ、IDEとの連携を強化

「Visual Studio 2022」に新しい統合「Copilot」エクスペリエンス、v17.10より提供

 米Microsoftは4月9日(現地時間)、統合開発環境「Visual Studio 2022」の次期バージョンv17.10にコーディング支援AI「GitHub Copilot」を統合すると発表した。Preview 3より提供が開始されており、実際に試すことができる。正式提供は5月になる見込み。

 「GitHub Copilot」はAIを活用したコーディングコンパニオンで、現在のプロジェクトに即したコードの提案、「git」コミットメッセージの作成、コーディングに関する質問などが行える。「GitHub Copilot」は有料(月額10米ドル)だが、30日間の試用期間が設けられているので、これを機に試してみてもよいだろう。

「GitHub Copilot」を契約済みの「GitHub」アカウントでサインイン

 「Visual Studio 17.10」の新しい「Copilot」エクスペリエンスは、画面の右上に表示される。従来は「GitHub Copilot」と「GitHub Copilot Chat」という2つの拡張機能を別々にインストールする必要があったが、新バージョンではこれが1つのパッケージに統合され、推奨の機能として標準でインストールされる。もちろん、これはアンインストールしたり、非表示にすることも可能。

「GitHub Copilot」関連の機能が1つのパッケージに統合され、推奨の機能として標準でインストールされる

 「Copilot」とチャットしたい場合は、画面右上の[GitHub Copilot]メニューからチャットウィンドウへアクセスする。また、コードエディター上でチャットすることも可能(インラインチャット)。テキストを右クリックして[Copilot に質問する]メニューへアクセスするか、エディター上で[Alt]+[/]キーを入力すればよい。チャット画面で「/」を入力すると利用可能なコマンド(コメントの追加、説明、最適化、テストの作成など)が列挙され、「#」を入力するとファイルの参照が行える。

チャットサイドバーで「Copilot」を利用
コードエディター上で「Copilot」をインライン利用