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「Firefox 132」が正式版に ~高画質・低負荷で動画をストリーミング「PlayReady」に対応

セキュリティ関連の修正は11件

「Firefox」v132.0

 Mozillaは10月29日(米国時間)、デスクトップ向け「Firefox」の最新版v132.0をリリースチャネルで公開した。「Firefox 132」では、Windows版が一部WebサイトでMicrosoftの「PlayReady」暗号化メディア拡張(EME、Encrypted Media Extensions)に対応。主要なストリーミングパートナーと協力し、フルHDと4K Ultra HDサポートの展開を開始しているとのこと。動画をストリーミングする際、バッテリー消費を抑えながらより優れたパフォーマンスが得られる。

 なお、この機能は一部環境から段階的に展開されている。「Firefox」をアップデートしてもすぐには利用できない可能性がある点には注意したい。

 そのほかにも以下の改善が施されているとのこと。

  • 広色域「WebGL」が Windows/macOSで利用可能に。8bitの広色域(P3)プロファイルをサポートしており、動画やゲーム、画像をより美しく、鮮明に表示できる
  • 「WebRender」ハードウェアアクセラレーションレンダリングが、ほとんどのSVGフィルタープリミティブで有効になり、グラフィックを多用するコンテンツのパフォーマンスが向上
  • macOS 15以降で、OSの新しい画面・ウィンドウ共有をサポート。macOS 14も今後のリリースで対応する
  • macOSのセッション再開機能が強化。OSのアップデートでシステムを再起動しても、「Firefox」が自動的に再起動するように
  • 強化されたトラッキング防止(ETP)機能の厳格モードが有効になっている場合、「Firefox」はサードパーティの Cookie アクセスをブロックするように

 セキュリティ関連の修正は、11件。深刻度の内訳はMozillaの基準で4段階中上から2番目の「High」が2件、3番目の「Moderate」が6件、最低の「Low」が3件となっている。機密情報の漏洩やクラッシュにつながる可能性があり、できるだけ早いアップデートが必要だ。

 デスクトップ版「Firefox」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 10/11に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。