ニュース

EOLを迎えた古い「Node.js」を利用するのは脆弱性 ~CVE番号を付番へ

意識の向上とアップグレードの実施を促す

「Node.js」プロジェクトによるアナウンス

 「Node.js」プロジェクトは1月6日、ライフサイクルを終えた(EOL、End-of-Life)バージョンに対しCVE番号を付与する方針を発表した。つまり、サポートが切れた古い「Node.js」を利用することは今後、脆弱性として扱われるようになる。

 「Node.js」のEOLバージョンに対してCVEを発行する目的は、以下のように説明されている。

  • 意識を高める:EOLバージョンの実行は、アプリケーションを潜在的な脆弱性にさらすことをユーザに強調する
  • アップグレードの奨励:積極的にサポートされている「Node.js」のバージョンに更新するよう、組織や開発者に促す
  • セキュリティを向上させる:サポートされていない古いバージョンの「Node.js」を実行しているアプリケーションの数を減らす。たとえば、「Node.js」v16は1年以上も前にサポートを終了しているにもかかわらず、毎月1,100万ダウンロードされている

 ちなみに、執筆時現在、サポートされているバージョンは以下の通り。自分が利用している「Node.js」のバージョンを知りたい場合は、「node -v」コマンドを実行すればよい。

  • Node.js 23 (Current)
  • Node.js 22 (LTS)
  • Node.js 20 (Maintenance LTS)
  • Node.js 18 (Maintenance LTS)

 それ以外のバージョンはサポートされておらず、間もなくCVE番号が付番される。共通脆弱性タイプ(CWE)は「CWE-1104」(保守されていないサードパーティコンポーネントの使用)となる。