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Google、「Chrome 133」を正式リリース

セキュリティ関連の修正は12件、最大深刻度は「High」

「Google Chrome」v133.0.6943.53/54がWindows環境に

 米Googleは2月4日(現地時間)、デスクトップ向け「Google Chrome」の安定(Stable)チャネルをアップデートした。Windows/Mac環境にはv133.0.6943.53/54が、Linux環境にはv133.0.6943.53が順次展開される。

 デスクトップ版「Chrome 133」における変更は、内部的なものが中心。一般のユーザーに関係がありそうな変更は、「省エネモード」時のタブフリーズが安定版の1%で展開されることぐらいだ(以前のバージョンでも同様の変更がアナウンスされている)。

 「省エネモード」はバッテリー駆動するデバイスで利用可能で、[パフォーマンス]設定ページ(chrome://settings/performance)でON/OFF可能(既定有効)。5分以上非表示かつ無音で、CPUを大量に使用しているタブのリソースを開放し、フリーズさせることで、バッテリー持続時間の改善や「Chrome」のパフォーマンスアップが期待できるというわけだ。

[パフォーマンス]設定ページ(chrome://settings/performance)

 ただし、ビデオ会議機能(マイク、カメラなど)を提供するタブや、外部デバイス(USB、Bluetoothなど)を制御しているタブはフリーズの例外となる。

 そのほかにも、開発者向けのAPI強化、CSS機能の改善などが行われている。

セキュリティ関連の変更

 セキュリティ関連の修正は全12件。そのうちCVE番号が公開されている脆弱性は、以下の3件。

  • CVE-2025-0444:Use after free in Skia(High)
  • CVE-2025-0445:Use after free in V8(High)
  • CVE-2025-0451:Inappropriate implementation in Extensions API(Medium)

 そのほかにも、内部監査やファジングで発見された不具合も修正された。現時点で悪用が報告されている脆弱性はない。

 デスクトップ向け「Google Chrome」はWindows/Mac/Linuxに対応しており、現在、同社のWebサイトから無償でダウンロード可能。すでにインストールされている場合は自動で更新されるが、設定画面(chrome://settings/help)にアクセスすれば手動でアップデートすることもできる。