NEWS(11/04/14 15:31)

Microsoft、次世代“Silverlight”となる「Silverlight 5」のベータ版を公開

リッチコンテンツに加えビジネスアプリのプラットフォームとしての機能も強化

「Silverlight 5 Tools」ベータ版「Silverlight 5 Tools」ベータ版

 米Microsoft Corporationは13日(現地時間)、マルチプラットフォームのコンテンツ再生環境「Silverlight 5」のベータ版を公開した。

 “Silverlight”は、さまざまなプラットフォーム、さまざまなWebブラウザーで、高品質な動画や多彩なアニメーションを利用した表現力豊かなWebアプリケーションを実現可能にするプラットフォーム。v5では、さらなるパフォーマンスの向上と不具合の修正が行われたほか、ビジネスアプリケーションのプラットフォームとしての機能が強化された。たとえば、テキストのレンダリングに関する機能が大幅に強化されており、字間や行間の調節や、リッチテキストコントロールでテキストの回り込み処理が可能になっている。

 また、“信頼された(Trusted)”アプリケーションでは、制限なくローカルファイルシステムへアクセス可能になった。加えて、ブラウザー外実行時では複数ウィンドウの表示が、ブラウザー内表示ではデスクトップ通知機能がサポートされている。ダブルクリックの検出にも対応するなど、よりネイティブアプリケーションの動作に近づいた。

 そのほか、XNA Frameworkのグラフィック機能が盛り込まれており、ハードウェアアクセラレーションを利用した3Dグラフィックスの描画などに対応している。さらに遅延の少ないWAVEサウンドエフェクトを利用したり、メディアの再生速度を自由にコントロールすることも可能。

 本ベータ版は「Visual Studio 2010 SP1」向けの開発アドオン「Silverlight 5 Tools」ベータ版に同梱されている。「Silverlight 5 Tools」は「Visual Web Developer 2010 SP1」にも対応しており、Windows XP/Vista/7で利用可能。“Silverlight 5”アプリケーションの開発に必要な「Silverlight 5 Beta 開発者ランタイム」「Silverlight 5 Beta SDK」といった必要コンポーネントが一括でインストールされる。また、「Expression Blend」の「Silverlight 5」対応の英語プレビュー版なども同時公開されている。

 なお、「Silverlight 5」正式版は今年中にリリースされる予定。

「Silverlight」

【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windowsなど(編集部にてWindows 7で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
5.0.60401.0(11/04/13)

(柳 英俊)