NEWS(11/10/24 15:49)

「Mirror-DTC」のクロスプラットフォーム版“Cross-Platform Pack”の最新β版

「Ubuntu 11.10」に対応し性能も向上。Mac OS X専用版は提供終了

 Windows向けのリモートPC操作ソフト「Mirror-DTC」のクロスプラットフォーム版「Mirror-DTC Cross-Platform Pack」の最新ベータ版が、23日に公開された。現在、作者のWebサイトからダウンロードできる。なお、動作にはJavaランタイム(JRE)1.5.0以降が必要。

 「Mirror-DTC Cross-Platform Pack」は、Windows/Mac OS X/Ubuntuなどで利用可能な「Mirror-DTC」互換のクライアント・サーバー。Java言語で開発されており、「Mirror-DTC」付属の簡易サーバーとほぼ同等の機能を備える。Windows上でネイティブ動作する「Mirror-DTC」と比べると若干動作速度で劣るものの、幅広いプラットフォームで利用できる点で優れている。

 7月にクライアントのみの「Mirror-DTC Client for Java VM」「Mirror-DTC Client for Mac OS X」が公開されていたが、今月になってサーバーを加えた新パッケージが公開。さらに本バージョンでは、13日に公開されたばかりのUbuntuの最新版「Ubuntu 11.10」に対応し、性能も向上している。作者によると、CPU負荷の面では「VNC」に若干劣るものの、ネットワーク転送量は大幅に抑えられており、無線LAN経由で接続したリモートPC上の動画を視聴するといった用途でも問題ないとのこと。

 なお、「Mirror-DTC Cross-Platform Pack」は、正式版ではシェアウェア化されるとのこと。ベータ版には接続して1分経過すると画質や音質が低下する機能制限が加えられているが無償で利用可能で、別途配布されている有効期限つきの“レジストファイル”を読み込ませることで機能制限を解除することもできる。

 また、これまで提供されていたMac OS X用の「Mirror-DTC for Mac OS X」は、本バージョンから提供されない。ただし、専用版が提供されないだけで、「Mirror-DTC Cross-Platform Pack」をMac OS Xに搭載のJavaで動作させることは可能。

【著作権者】
T.Ishii 氏
【対応OS】
(編集部にてMac OS X 10.6で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.1.1 β1(11/10/23)

(柳 英俊)