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サイバーリンク、“TrueTheater”で一層鮮やかに動画を再生可能な「PowerDVD 15」

上位版では音声抽出機能の追加やH.265動画へのハードウェアアクセラレーションも

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 サイバーリンク(株)は14日、定番Blu-ray Disc/DVD再生ソフトの最新版となる「PowerDVD 15」を発売した。最新版の主な変更点は、動画を高画質に再生するための“TrueTheater”機能に“Color”と“Sound”が加わったこと。

 “TrueTheater”機能とは、映像の画像や音声を補正する機能。動画の明るさを補正したりフレームを補完したりすることで、より美しい映像を楽しむことができる。最新版では、鮮やかさや色合いを最適化して動画をより鮮やかに見せる“TrueTheater Color”と、重低音やボーカル域を増幅させたり音声を聞き取りやすくする“TrueTheater Sound”が追加された。

スライダーを左右させるだけで映像の品質を調節可能

 さらに、“TrueTheater”機能の設定画面には、動画・音声2つのスライダーを左右させるだけで一括して映像の品質を調節できる[エンハンスメント(スマート)]タブが追加されている。

 また、120fpsや240fpsといった高フレームレートの動画に対応し、スローモーション再生時にもなめらかな再生が可能となったほか、FLAC/WMA/MP3音声を“Windows Audio Session API(WASAPI)”の排他モードで出力できるようになっている。そのほか、連番となっているファイルをライブラリに登録すると一連のシリーズとして扱える“シリーズ動画”機能などが追加された。

 加えて、最上位版となる“Ultra”エディションでは、Blu-ray DiscやDVDのISOイメージを直接再生可能になった。字幕やメニューなども通常のディスクから再生するのと同様に利用可能。

 また、“Ultra”エディションではH.265/HEVC形式の動画がIntelやNVIDIAの最新GPUアクセラレーションの対象となり、対応環境であればCPU負荷を下げられるようになった。さらに、動画から音声を抽出する機能が加わり、任意の部分から音声を抽出してMP3/AAC形式で保存することができる。そのほか、オンラインストレージサービス“サイバーリンククラウド”の容量が20GBに増加したほか、アップロードしたファイルを「PowerDVD 15」からストリーミング再生可能になった。

 「PowerDVD 15」は、64bit版を含むWindows Vista/7/8/8.1に対応しており、製品版は“Ultra”エディションが10,926円(税抜き)、“Pro”エディションが8,796円(税抜き)、Blu-ray Discは再生できない“Standard”エディションが4,444円(税抜き)でダウンロード販売されている。30日間利用可能な体験版も用意されており、現在同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロード可能。

 また、“Ultra”エディションとほぼ同様の機能が利用可能な「PowerDVD Live」も提供されており、3カ月1,680円または1年4,980円でサブスクリプションのライセンスを購入可能。そのほか、17日にはパッケージ版の発売も予定されている

ソフトウェア情報

「PowerDVD 15」
【著作権者】
CyberLink Corp.
【対応OS】
64bit版を含むWindows Vista/7/8/8.1
【ソフト種別】
体験版(製品版はダウンロード販売 10,926円(税抜き)など)
【バージョン】
15.0.1510.58(15/04/14)

(市川 祐吉)