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定番ライブ配信ツール「OBS Studio 32.0」が公開 ~ProRes対応、Hybrid MP4もβ卒業
プラグインマネージャーを追加、Apple Silicon Macでは「Metal」レンダラーを実験実装
2025年9月24日 06:45
ライブ配信ソフト「OBS Studio」の最新版v32.0.0が、9月23日(日本時間)に公開された。クラッシュを含む多くの不具合が修正されたほか、以下の新機能の追加や既存機能の改善が行われている。
- プラグインマネージャーを追加
- Windows/macOS版にクラッシュログの自動アップロード機能
- 「NVIDIA RTX Audio Effects」に「Voice Activity Detection」(VAD)を追加。スピーチノイズの抑制を改善
- 「NVIDIA RTX Background Removal」に椅子除去オプションを追加
- 「Apple Silicon」搭載のMac向けに「Metal」レンダラーを実験実装
- 「Hybrid MOV」対応を追加。macOSで「ProRes」をサポートし、すべてのプラットフォームでHEVC/H.264およびPCMオーディオが利用可能に
また、本バージョンでは「OBS Studio 30.2」で導入された「Hybrid MP4」対応もベータ版を卒業し、新しいプロファイルのデフォルトの出力形式となっているとのこと。
「Hybrid MP4」はデータを逐次「Fragment MP4」として出力し、最後にそれを隠蔽する「ソフトリマックス」(soft-remux)というプロセスを施すことで、通常のMP4ファイルのように見せかける手法。データの書き出しが中断されても復元できる信頼性を保ちつつ、従来からあるMP4対応アプリとの互換性を維持できるのが魅力だ。本バージョンでサポートされた「Hybrid MOV」は、そのMOVバージョンに相当する。
「OBS Studio」は、オープンソースで開発されているクロスプラットフォーム対応のビデオ録画・生放送ツール(「OBS」は「Open Broadcaster Software」の略)。リアルタイムで映像・音声をキャプチャーし、ミキシングやフィルター、シーンの切り替えといった操作を行いながら、さまざまな動画・音声サービスへ配信することができる。また、強力なAPIを備えており、プラグインで機能をニーズに応えたカスタマイズが行える点も人気だ。
対応OSはWindows/macOS/Linuxで、Windows版は64bit版のWindows 10/11で利用可能。「Windows on Arm」でもネイティブ動作する。ライセンスは「GPL-2.0」で、現在公式サイト「obsproject.com」から無償でダウンロードできる。Windows版は窓の杜ライブラリからもダウンロード可能だ。
ソフトウェア情報
- 「OBS Studio」
- 【著作権者】
- OBS Project
- 【対応OS】
- Windows/macOS/Linux
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 32.0.0(25/07/08)