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定番ライブ配信ツール「OBS Studio」v31.1.0がリリース ~「Windows on Arm」に対応

UIのフォントサイズや密度を調整するオプションも

「OBS Studio」v31.1.0、「Windows on Arm」(WoA)デバイスをサポート

 ライブ配信ソフト「OBS Studio」の最新版v31.1.0が、7月8日(日本時間)に公開された。機能の改善や不具合の修正が中心のマイナーアップデートだが、いくつかの新機能も含まれている。

 まず、「Windows on Arm」(WoA)デバイスがサポートされた。ARM64環境でも互換機能を介さずネイティブで動作するため、パフォーマンスの向上やバッテリー持続時間の改善などが期待できる。

 ただし、スクリプティング(Lua/Python)やハードウェアエンコーダー、インストーラー・アップデーターなどがまだ利用できない。また、既存のx64プラグインは機能せず、開発者側で再コンパイルの必要があるなど、まだ不完全なところも多いので注意したい。

 そのほかにも、ユーザーインターフェイス(UI)のフォントサイズや密度を調整するオプションを追加。UI密度はボタンのサイズやマージンなどを変更するもので、クラシック・コンパクト・通常・快適の4つから選べる。macOS(Apple シリコン)やLinuxではマルチトラックビデオのサポートも追加された。

UIのフォントサイズや密度を調整するオプションも

 「OBS Studio」は、オープンソースで開発されているクロスプラットフォーム対応のビデオ録画・生放送ツール(「OBS」は「Open Broadcaster Software」の略)。リアルタイムで映像・音声をキャプチャーし、ミキシングやフィルター、シーンの切り替えといった操作を行いながら、さまざまな動画・音声サービスへ配信することができる。また、強力なAPIを備えており、プラグインで機能をニーズに応えたカスタマイズが行える点も人気だ。

 対応OSはWindows/macOS/Linuxで、Windows版は64bit版のWindows 10/11で利用可能。現在、公式サイト「obsproject.com」から無償でダウンロードできる。ライセンスは「GPL-2.0」。Windows版は窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「OBS Studio」
【著作権者】
OBS Project
【対応OS】
Windows/macOS/Linux
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
31.1.0(25/07/08)