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プレビューUIの使い勝手を改善した「OBS Studio 31」が正式版に

「OBS」内蔵のYouTubeチャット機能も有効に

「OBS Studio」v31.0.0

 ライブ配信ソフト「OBS Studio」の最新版v31.0.0が、12月7日(日本時間)に公開された。2023年11月以来、約1年ぶりのメジャーアップデートとなる。

 「OBS Studio」は、オープンソースで開発されているクロスプラットフォーム対応のビデオ録画・生放送ツール(「OBS」は「Open Broadcaster Software Studio」の略)。リアルタイムで映像・音声をキャプチャーし、ミキシングやフィルター、シーンの切り替えといった操作を行いながら、さまざまな動画・音声サービスへ配信することができる。また、強力なAPIを備えており、プラグインで機能をニーズに応えたカスタマイズが行える点も人気だ。

 対応OSはWindows/Mac/Linuxで、Windows版は64bit版のWindows 10/11で利用可能。現在、公式サイト「obsproject.com」から無償でダウンロードできる。ライセンスは「GNU General Public License(GPL) v2.0」。Windows版は窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。

 「OBS Studio 31」では、以下の新要素が投入された。

  • NVIDIA Blur FilterとBackground Blurを追加
  • プレビュースクロールバーとズーム/スケールインジケーターを追加
  • AJAデバイスキャプチャー向けのv210フォーマットをサポート
  • QSV AV1スクリーンコンテンツコーディングを追加
  • ファーストパーティのYouTubeチャット機能が有効に
プレビュースクロールバーとズーム/スケールインジケーターを追加
ファーストパーティのYouTubeチャット機能が有効に

 一方で、NVIDIAの「Kepler」(600/700シリーズ)GPUは、「NVENC」でサポートされなくなっている。GPUドライバーをv551.76(Windows)、v550.54.14(Linux)以降へアップデートする必要がある。また、「OBS」のコード署名証明書が更新されたとのことで、一部のアンチチートソリューションとゲームキャプチャーとの互換性に影響が出る可能性があるとのことなので注意。

ソフトウェア情報

「OBS Studio」
【著作権者】
OBS Project
【対応OS】
Windows/Mac/Linux
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
31.0.0(24/12/07)