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「KeePass」がARM64にネイティブ対応、「Windows 11 バージョン 24H2」以降で

フリー&オープンソースのパスワード管理ツール

「KeePass」v2.59

 オープンソースのパスワード管理ツール「KeePass」が7月9日、v2.59へとアップデートされた。おもにユーザーインターフェイスと統合の強化、その他さまざまな改善と修正が行われている。

 なかでも、「Windows 11 バージョン 24H2」以降でARM64ネイティブ対応を果たしたのは朗報と言えるだろう。x64エミュレーションが不要となったので、パフォーマンス向上とバッテリー効率の改善が期待できる。「KeePass」がどのCPUプラットフォームで動作しているのかは、バージョン情報ダイアログで確認が可能。

 そのほかにも、AES-KDFの新しいC#実装が追加され、約30~50倍の速度向上を実現。独自保存形式KDBファイルの新たにC#言語で記述されたインポート・エクスポートモジュールにより、ARM64システムやUnixライクなシステムでもKDBファイルを扱えるようになったのもうれしいポイントと言えるだろう。

 「KeePass」は、フリーかつオープンソースのパスワードマネージャー(ライセンスは「GPL 2.0」以降)。PCで扱うすべてのパスワードを1つのデータベースに保存し、マスターキーでロックすることが可能で、データベースファイルは現在一般に利用されている中でもっとも安全な暗号化アルゴリズム(AES-256、ChaCha20、Twofish)で暗号化される。

 Windows 7/8/10/11に対応するほか、Linux/macOS/BSDなどの「MONO」環境でも動作可能。現在、公式サイト「keepass.info」からダウンロードできる(寄付歓迎)。

ソフトウェア情報

「KeePass」
【著作権者】
Dominik Reichl 氏
【対応OS】
Windows 7/8/10/11
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.59(25/07/09)