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「ChromeOS M139」が公開 ~今の作業を別のChromebookですぐ再開できる「デスク同期」に対応

タッチスクリーンキャリブレーションツールも搭載

Google、「ChromeOS M139」を発表

 米Googleは8月21日(現地時間)、「ChromeOS M139」を発表した。以下の新機能と改善が含まれている。

デスク同期(ChromeOS desk sync)

 「デスク同期」は、Chromebookで開いていたウィンドウやタブ、Cookieなど(セッション)をクラウドへ保存し、他のChromebookでその続きをシームレスに再開できるようにする機能。現場にある一台のChromebookを複数のユーザーが共有しながら働くといったケースを想定しており、医療や接客、製造の最前線で働くユーザーにとってはとくに便利な機能だ。複数台のChromebookを所有しているパワーユーザーにとっても役立つだろう。

Chromebook間でセッションをシームレスに移動できるようにする「デスク同期」(ChromeOS desk sync)

 ただし、新しいChromebookでセッションを引き継ぐと、前回利用していたChromebookはロックされるため、2台のデバイスを同時に利用するといったケースには向いていない。また、この機能を利用できるのは今のところ、企業や学校などの「Google Workspace」で管理されているデバイスのみだ。

タッチスクリーンキャリブレーションツール

 「ChromeOS 139」では、接続した外付けタッチスクリーンディスプレイの境界線をキャリブレーション(較正)する機能が追加された。タッチ入力がズレるのを調整したり、コンテンツがはみ出したり歪んで表示されるのを直すことができる。

 「ChromeOS」のアップデートは、一部の環境から順次展開される。アップデートできるようになると、「設定」アプリの[ChromeOS について]画面から適用が可能だ。セキュリティ修正も含まれているので、できるだけ早い対応が望ましい。

 なお、OSの新機能や改善は段階的に展開されることがある。アップグレードしてもすぐに利用できるようになるとは限らない点には注意したい。