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「Google スプレッドシート」で「Gemini」が使えるAI関数、日本語を含む7カ国語に対応

「August Workspace Drop」の一部として

同社の生成AI「Gemini」にプロンプト(命令文)とセル範囲を渡し、その結果を返す「AI」関数

 「Google スプレッドシート」の「AI」関数が、日本語を含む7カ国語を追加でサポートした。「Google Workspace」における一連のアップデート「August Workspace Drop」の一部として、米国時間8月28日にアナウンスされた。

 「AI」関数は、同社の生成AI「Gemini」にプロンプト(命令文)とセル範囲(省略可能)を渡し、その結果を返す関数。スプレッドシートのセルで「Gemini」を活用することができる。構文は以下の通り。

AI(“プロンプト”,[セル範囲])

 具体的には、以下のようなことが行える。

  • テキストを生成:=AI(“20字以内でキャッチコピーを考えて”, A2)
  • 要約:=AI("本の要約の主なテーマを箇条書きで列挙して", D2)
  • 情報の分類:=AI("顧客からの問い合わせを褒め言葉、交換要求、返品要求のいずれかに分類して",C2)
  • 心理の分析:=AI("メール本文をポジティブ、ネガティブ、ニュートラルのいずれかに分類する。”, D2)

 回答がテキストのみで画像などは出力できない、一定期間の間に利用できる回数に制限があるといった弱点はあるものの、従来では難しかった処理が簡単に行えるのは魅力と言えるだろう。

 なお、この機能を利用するには「Business Standard」以上の「Google Workspace」プラン(職場や学校)、もしくは「Google AI」プラン(個人)が必要となる。