ニュース

OpenAI、新概念「ChatGPTアプリ」(Apps in ChatGPT)を発表、外部のWebサービスとシームレスに接続

「Spotifyのプレイリストを作成して」などが可能、CanvaやFigma、Expediaも対応、開発キットもプレビュー提供

OpenAI、「ChatGPT」アプリ(Apps in ChatGPT)を発表

 米OpenAIは10月6日(現地時間)、「ChatGPT」で利用できるアプリ(Apps in ChatGPT)を発表した。欧州連合(EU)を除く全世界の「ChatGPT」ログインユーザー(Free, Go, Plus, Pro プラン)に提供される。

 この機能は、「ChatGPT」のチャットで言及されたWebサービス(アプリ)とシームレスに接続して、そのデータを回答に役立てるもの。たとえば「Spotify、今週金曜日にパーティーのプレイリストを作成してください」などと「ChatGPT」に依頼すると、「ChatGPT」は「Spotify」への接続を求める。これを許可すると「Spotify」アプリとチャットが接続され、要望に応じたプレイリストが作成される。

 今のところ、「ChatGPT」で利用できるアプリは以下の7つだ。初期パートナーとして、「ChatGPT」アプリの開発キットをテストするのに協力したという。

  • Booking.com
  • Canva
  • Coursera
  • Figma
  • Expedia
  • Spotify
  • Zillow

 今年後半には、さらに「トリップアドバイザー」や「Uber」など11のパートナーと提携し、そのアプリが「ChatGPT」チャットで利用できるようになるとのこと。

今年後半には、さらに「トリップアドバイザー」や「Uber」など11のパートナーと提携

 さらに、今回の発表に合わせてプレビュー提供される開発キット「Apps SDK」を利用すれば、パートナー以外のデベロッパーも「ChatGPT」アプリの開発が可能となる。「Apps SDK」は、AIモデルが外部ツールやサービスと接続するためのオープン規格「MCP」(Model Context Protocol)を拡張したものになっており、データに接続するロジック部分と、「ChatGPT」アプリとして表示されるユーザーインターフェイス(地図、プレイリスト、プレゼンテーションなど)の両方を設計できる。

 同社は今年後半にも、アプリの審査と公開受付を開始する予定。将来的には「ChatGPT」アプリで収益を得られるようにする計画もあるという。