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「GNU Emacs 31.1」が公開 ~ターミナルでのマウス操作が既定で有効に、新規ユーザー向けプリセットも
Windows向けのバイナリはもう少し待って
2026年8月26日 06:45
テキストエディター「GNU Emacs」の最新版「Emacs 31.1」が、8月24日にリリースされた。2025年2月リリースの「Emacs 30.1」以来となるメジャーアップデートで、以下の新機能や改善が盛り込まれている。
- ターミナルでマウス操作が既定で有効に:「xterm-mouse-mode」が既定でONになり、マウスがそのまま使えるように。「Emacs」がOSの選択データ(クリップボード)を読み書きでき、マウスのボタンや移動のイベントを扱えるターミナルが対象
- 「user-lisp/」ディレクトリ:Emacsの設定ディレクトリに「user-lisp/」というサブディレクトリを用意すると、その中のLispファイルがサブディレクトリも含めて再帰的にバイトコンパイルされ、autoloadクッキーが収集されたうえで「load-path」へ追加される。無効化や別ディレクトリの指定も可能で、任意のタイミングで実行できる「prepare-user-lisp」コマンドも用意された
- TTYフレームでの子フレーム対応:「Posframe」や「Corfu」のようなユースケースや、ツールチップのように振る舞う子フレームがTTYフレームでもサポートされる。TTYフレームでツールチップを有効にするには「tty-tip-mode」を実行すればよい
- 「*Completions*」バッファーの改善:補完テーブルが「eager-display」プロパティを持つ場合、補完付きのミニバッファーを開いた時点で「*Completions*」バッファーが即座に表示されるように
- ウィンドウ分割の方向:新しいユーザーオプション「split-window-preferred-direction」を追加。垂直(上下)と水平(左右)のどちらの分割も可能な場合に、どちらを先に試すかを指定できる。既定値は「longest」
- 「*grep*」「*xref*」バッファーの編集:「*grep*」「*xref*」バッファーで「e」を押すと検索結果が編集可能になり、編集内容は元のファイルを開いているバッファーへ反映される
- パッケージの変更内容をレビュー:インストールやアップグレードの前に、パッケージの内容をレビューできるように
- 新規ユーザー向けの新テーマ:今から「Emacs」を始めるユーザーに適した新しいテーマ「newcomers-presets」を追加。既定で有効にするには影響が大きすぎるユーザーオプションやマイナーモードをまとめて設定するもので、いわば“もうひとつの既定値”
「GNU Emacs」は現在、「gnu.org」から無償でダウンロード可能。ただし、執筆時点では、Windows向けのバイナリは「ftp.gnu.org」に用意されていない。もう少し待つとよいだろう。





















