NEWS(10/03/10 18:38)

8桁の数字を伝えるだけでネット越しに繋がるリモートPC操作ソフト「リモパ」

リモート接続を中継するサーバーは自分で設置・運営することも可能

「リモパ」「リモパ」

 (株)マグノリアは10日、初心者でも簡単に扱えるリモートPC操作ソフト「リモパ」を無償公開した。Windows XP/Vista/7に対応しており、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。

 本ソフトの特長は、双方がマッチングサーバーと呼ばれる中継サーバーへ接続し、操作する側が相手へ8桁の数字からなる“セッションコード”を教えるだけという簡単な作業で、インターネット越しのリモートPC接続が行えること。ルーターを介在したNAT環境下でも手軽に利用できるので、PCの中級・上級者が遠隔地にいる初心者を助けるといった用途に向いている。

 本ソフトには、“リモートする.exe”と“リモート受け入れ.exe”という2つのクライアントソフトが含まれている。利用するにはまず、リモート操作を行う側で“リモートする.exe”、リモート操作を受ける側で“リモート受け入れ.exe”を起動する。ファイル名そのままなのでわかりやすい。

“リモートする.exe”“リモートする.exe”

“リモート受け入れ.exe”“リモート受け入れ.exe”

 次に、双方のソフトで同じ“マッチングサーバー”のIPアドレスを入力しよう。マッチングサーバーとはPCの接続を仲介するサーバーで、IPアドレスは同ソフトのWebサイト上で確認できる。たとえば、同社が用意するマッチングサーバーのIPアドレスは、執筆時現在“114.162.141.44:4989”だ。

 続いて、リモート操作を行う側で画面の案内に従って“セッションコード”を入手しよう。途中、名前の入力を求められるが、適当な名前でよい。ただし、入力された名前は相手側に通知されるので、相手にとってわかりやすいものを入力するのが望ましい。あとは、入手したセッションコードを相手に教えて入力してもらえば、接続が確立される。

リモート操作を行う側で“セッションコード”を入手リモート操作を行う側で“セッションコード”を入手

リモート操作を受ける側で“セッションコード”を入力リモート操作を受ける側で“セッションコード”を入力

 本ソフトはリモートPCのデスクトップイメージを圧縮して転送するタイプ。通信データは暗号化されるとのことなので、安心していいだろう。接続を終了する場合は、操作する側がソフトを終了するか、操作される側が[Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーを押せばよい。

 なお、本ソフトには「FreeBSD 6.4」で動作するマッチングサーバーソフトも同梱されており、ユーザーが自分でサーバーを運用することも可能。本ソフトのような、第三者が通信を仲介するタイプのリモートPCソフトでは、プライバシー問題が気になってしまうもの。しかし、自分でサーバーを設置して利用できればそのような心配はない。サーバー設置のハードルは少々高いが、試してみる価値はある。

【著作権者】
(株)マグノリア
【対応OS】
Windows XP/Vista/7
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
-(10/03/10)

(柳 英俊)