NEWS(12/06/14 15:25)
「Firefox」と「Adobe Flash Player 11.3」の相性問題、Adobeが解決方法を公開
「RealPlayer」プラグインの無効化などを試してみよう
「Adobe Flash Player」v11.3をインストールしたWindows Vista/7環境の「Firefox」において、“YouTube”など一部動画サイトの再生に支障が出ている問題で、そのトラブルシューティングの方法がAdobeのサポートフォーラム“Adobe Forums”で公開されている。
「RealPlayer」プラグインの無効化
それによると、まず「RealPlayer」をインストールしている場合、同梱の「Firefox」向け「RealPlayer」プラグインを無効化してほしいとのこと。
プラグインを無効化するには、[環境設定]ダイアログにある“Web ダウンロードおよび録音”欄にある“次のインストールされているブラウザで Web ダウンロードおよび録音を有効化する”というチェックボックスのチェックを外せばよい。
競合するアドオンを無効化
「RealPlayer」をインストールしていない場合は、ほかのアドオンとの競合が考えられる。その場合は、「Adobe Flash Player」プラグイン以外のアドオンを無効化して、どのアドオンと競合しているかを調べる必要がある。同社では、セーフモードによる「Firefox」の起動(“firefox.exe -safe-mode”の実行)や、「Firefox」のプロファイルを新規作成(“firefox.exe -p”の実行)といった方法が案内されている。
“保護モード”を無効化
それでも問題が解決しない場合は、“保護モード”を無効化することが可能。32bit版Windowsの場合は“C:\windows\system32\macromed\flash”、64bit版Windowsの場合は“ C:\windows\syswow64\macromed\flash”にある“mms.cfg”ファイルに以下の行を追加すれば、“保護モード”が無効になる。
ProtectedMode=0
もし“mms.cfg”ファイルが存在しない場合は、「メモ帳」などのテキストエディターで作成しよう。また、ファイルへ直接書き込めない場合は、一度ほかの場所でファイルを作成して上書きコピーする必要がある。
ただし、この方法はあくまでも最後の手段として案内されており、利用には注意が必要。問題が解決した場合は再び有効化しておくことが強く推奨されている。「Adobe Flash Player」の最新機能にこだわらないならば、Mozilla Japanが案内するv10.3へのダウングレードが対策としては手軽でお勧めだ。
「Adobe Flash Player」の“保護モード”と日本語入力システムの互換性問題
なお、“niconico(旧ニコニコ動画)”のコメント欄などで日本語が入力できない問題は、「Adobe Flash Player」の“保護モード”とサードパーティ製の日本語入力システムとの互換性問題であることが判明している。
問題が報告されているのは「Google 日本語入力」および「Baidu IME」で、編集部にて検証したところ「ATOK」にも問題があるようだ。「Microsoft IME」などは影響を受けないので、[Ctrl]+[Shift]キーで一時的に日本語入力システムを切り替えれば問題を回避できる。