NEWS(12/10/02 15:54)
Microsoft、プログラミング言語“TypeScript”を公開。VS 2012向けのプラグインも
JavaScriptへコンパイル。静的型付け、クラス、モジュールといった機能が利用可能に
米Microsoft Corporationは1日(現地時間)、新しいプログラミング言語“TypeScript”の早期プレビュー版を公開した。
“TypeScript”は、JavaScriptへ静的型付け機能を追加したプログラミング言語。文法は現行の“ECMAScript 5”(JavaScriptの標準規格)のスーパーセットになっており、“ECMAScript 6”で提案されているクラス(Class)やモジュール(Module)といった機能を実現するための文法がいくつか追加された形になっている。
そのため、“jQuery”などといった既存のJavaScriptライブラリとの連携が可能で、学習コストも非常に低い。また、“TypeScript”が備える静的型付け、クラス、モジュールといった機能は、多くのコンポーネントから成る大規模なアプリケーションの開発にとくに役立つ。
そのほか、“TypeScript”はJavaScriptへ変換(コンパイル)して利用する仕組みになっており、クロスプラットフォーム、クロスブラウザーで動作するのも利点。コンパイラーはオープンソースで提供されており(ライセンスはApache 2.0)、Windowsに限らず利用できる。
さらに、「Visual Studio 2012」向けには専用プラグイン「TypeScript for Visual Studio 2012」が提供されている。本プラグインを導入すれば、「Visual Studio 2012」で“TypeScript”のソースコードの構文色分けや自動補完(IntelliSense)といった機能が利用可能。“TypeScript”の生産性をより高めることができる。
本プラグインはWindows 7/8に対応しており、有償版の「Visual Studio 2012」だけでなく無償版の「Visual Studio Express 2012 for Web」もサポートされている。現在、同社のダウンロードセンターからダウンロード可能。「Visual Studio 2012」がインストールされていない環境では、コンパイラーのみがインストールされる。
また、“Node.js”のパッケージ管理システム“npm”を利用してインストールすることもできる。たとえば「WebMatrix 2」の場合、“Node.js”プロジェクトを作成すれば「NPM Gallery」拡張機能から“TypeScript”がインストール可能。もちろん、コマンドラインを利用してインストールすることもできる。
「TypeScript for Visual Studio 2012」
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- Windows 7/8
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 0.8.0(12/10/01)