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スクリプト言語“Ruby”の誕生から20年、新しい安定版「Ruby 2.0.0」がリリース
“キーワード引数”や“Enumerable#lazy”などの機能が盛り込まれる
(2013/2/25 16:21)
スクリプト言語“Ruby”の新しい安定版「Ruby 2.0.0」が、24日(グリニッジ標準時)に公開された。“Ruby”は今年で誕生から20周年を迎える。
「Ruby 2.0.0」では、言語のコア機能に“キーワード引数”やシンボル配列を作るリテラル“%i”を初めとするさまざまな拡張が施された。また、シーケンスに遅延評価メソッドを追加するライブラリ“Enumerable#lazy”や“鬼車”から派生した新しい正規表現エンジン“Onigmo(鬼雲)”の採用、ガベージコレクションの高速化といった改善が盛り込まれている。
その一方で旧バージョンとの互換性は高く保たれており、v1.9からv2.0への移行は比較的容易であるという。
Windows環境で「Ruby 2.0.0」を導入するには、セットアップツール「RubyInstaller」などを利用すると手軽だ。「RubyInstaller」はWindows XP/Vista/7および同64bit版に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 8での動作も確認した。現在、本ソフトの公式サイトや窓の杜ライブラリからダウンロード可能。
なお、旧安定版「Ruby 1.9.3」は「Ruby 2.0.0」のリリースから少なくとも1年、つまり2014年2月までは保守が継続される予定。「Ruby 1.8.7」はすでにはセキュリティメンテナンスのみが継続されている状態で、2013年6月にはそれも打ち切られる。
ソフトウェア情報
- 「RubyInstaller」
- 【著作権者】
- RubyInstaller Team
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7(64bit版を含む)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 2.0.0-p0(13/02/24)