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Oracle、PC仮想化ソフト「Oracle VM VirtualBox 4.3」を正式公開

Windows 8.1、マルチタッチ、仮想Webカメラをサポート。ビデオキャプチャー機能も搭載

「Oracle VM VirtualBox」v4.3

 米Oracle Corporationは15日(現地時間)、PC仮想化ソフト「Oracle VM VirtualBox」の最新版「Oracle VM VirtualBox 4.3」を正式公開した。現在、同社のWebサイトから無償でダウンロードできる。

 「Oracle VM VirtualBox」は、デスクトップでx86アーキテクチャーの仮想マシンを複数作成・実行できるソフト。オープンソースで開発されており、さまざまなプラットフォームで動作可能。Windows XP以降に加え、Linux、Mac OS X、Solarisが公式にサポートされている。

マルチタッチに対応

 最新版となる「Oracle VM VirtualBox 4.3」では、「Windows 8.1」「Windows Server 2012 R2」「Mac OS X 10.9」といった最新OSへ対応。仮想マルチタッチデバイスが追加され、「Windows 8.1」をゲストOSとして利用した場合、10点のマルチタッチが利用できるようになった。

 機能面では、仮想マシンのビデオキャプチャーと仮想Webカメラがサポートされたのが目につく。ビデオキャプチャー機能を利用すれば、ゲストOSの動作をWebM形式のビデオとして保存することが可能。仮想Webカメラを利用すれば、「Skype」や「Google Hangouts」といったビデオチャットサービスがゲストOSでも利用できるようになる。

仮想マシンのビデオキャプチャーが可能に
ネットワーク機能では新しいNATオプションが追加

 また、ネットワーク機能では新しいNATオプションが追加され、複数の仮想マシンが同一のホスト上で相互通信できるようになった。インターネットへの接続も可能で、IPv6やDHCPも利用できる。さらに、ハイパーバイザー(仮想マシンを実行するプログラム)にも手が加えられている。現時点でその効果はゲストOSの起動時間短縮に留まるが、将来的な性能の大幅改善を見据えた改良であるとのことなので期待したい。

ソフトウェア情報

「Oracle VM VirtualBox」Windows版
【著作権者】
Oracle Corporation
【対応OS】
Windows XP以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
4.3(13/10/15)

(柳 英俊)