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“Kickstarter”で資金を集めて開発された「Krita」v2.9のベータ版が公開
新たな変形ツールを追加したほか、日本語化が可能に
(2014/12/15 18:47)
オランダのKrita Foundationは14日(現地時間)、オープンソースで開発されている高機能な統合ペイントソフト「Krita」の最新ベータ版v2.9 Beta 1を公開した。Krita Foundationは今年6月、クラウドファンディングサービス“Kickstarter”で「Krita」v2.9の開発資金を公募し、第1目標額の15,000ユーロを超える19,955ユーロの資金調達に成功していた。
最新ベータ版では、遠近感を出すように変形する“遠近法グリッド”変形ツールや、指で液体をのばしたように変形を行う“Liquify”変形ツールが追加されるなど、変形ツールが強化された。また、変形を適用するためのマスク“transform mask”も追加されている。
さらに、ユーザーインターフェイスの日本語化が可能になった。[Help]メニューの[Switch Application Language]メニューから日本語化が可能。
加えて、PSD形式のサポート強化も施され、「Adobe Photoshop CS6」で作成したPSDファイルの読み込みに対応したほか、レイヤーグループの読み込みが可能になった。ただし、予定されていたレイヤースタイルやレイヤーマスクへの対応などは実装されていない。Krita Foundationによると1月末までにはこれらの機能を実装するべく開発中であるという。
このほか、細い線のアンチエイリアスが高品質になるなど多数の機能強化が施されている。また、サポート外とはされているものの、Mac OSX版が用意されている。Krita Foundationによると、他のOS版に搭載されている機能が使えない場合や、固有の不具合などが含まれているため注意が必要とのこと。
本ソフトは、64bit版のWindowsなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。
ソフトウェア情報
- 「Krita」
- 【著作権者】
- The Krita team
- 【対応OS】
- 64bit版のWindowsなど
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 2.9 Beta 1(14/12/14)