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Microsoft、統合開発環境「Visual Studio 2015」を正式公開
「Visual Studio 2013」の最新版「Visual Studio 2013 Update 5」も
(2015/7/21 16:13)
米Microsoft Corporationは20日(現地時間)、統合開発環境「Visual Studio」の最新バージョン「Visual Studio 2015」を正式公開した。現在、同社のWebサイトからダウンロード可能。「Visual Studio 2013」の最新版「Visual Studio 2013 Update 5」も公開されている。
「Visual Studio 2015」では、新たにユニバーサル Windows プラットフォーム(UWP)向けのアプリやゲームの開発をサポート。スマートフォンやタブレット、PC、Xbox、IoTデバイス、拡張現実ヘッドセット“HoloLens”など、あらゆるWindows 10デバイスで動作するアプリケーションを開発することが可能。また、そのための新しいUIデバッグツールやXAMLデザイナー、プロファイリング機能、デバッグ機能なども提供される。
もちろん、既存の「Windows Forms」や「WPF」を使ったデスクトップアプリケーションの開発や、「ASP.NET 4.6」(正式版)「ASP.NET 5」(Beta 5、2016年第一四半期正式リリース予定)を利用したWebアプリケーションの開発も可能。Windows以外のプラットフォームをターゲットとした開発にも対応しており、「ASP.NET 5」と「.NET Core 5」を組み合わせてLinux/Macで動作するWebアプリケーションを開発したり、「Apache Cordova」「Xamarin」といったクロスプラットフォームフレームワークを使ってiOS端末やAndroid端末で動作するアプリケーションを開発可能。さらに、単体でも提供される「Visual Studio Emulator for Android」を利用すれば、Android端末での動作をテストすることもできる。
そのほかにも、「Type Script 1.5」や「Visual F# 4.0」などの言語ツールが「Visual Studio 2015」に合わせて正式リリースされたほか、「Visual Studio」を“GitHub”と統合する拡張機能「GitHub Extension for Visual Studio」がMITライセンスでオープンソース化されている。
「Visual Studio 2015」には「Visual Studio Community」、「Visual Studio Professional with MSDN」、「Visual Studio Enterprise with MSDN」(“Premium”と“Ultimate”を統合)という3つの主要エディションがラインナップされており、「Visual Studio Community」は無償で利用可能。そのほかにも、入門向けの無償版「Visual Studio Express 2015」が“Desktop”“Web”“Windows”の開発ターゲット別に用意される。
ただし、プレリリース版の「Windows 10 SDK」と正式版の「Visual Studio 2015」を組み合わせることはできないので注意。正式版「Visual Studio 2015」でUWPアプリケーションを開発するには「Windows 10 SDK」の正式版が必要となるが、リリースは「Windows 10」が一般公開される29日(米国時間)となる。また、UWPアプリケーションを開発できる「Visual Studio Express 2015 for Windows」も、現時点では未公開となっている。
ソフトウェア情報
- 「Microsoft Visual Studio Community 2015」
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- Windows(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 14.0.23107.0(15/07/20)