レビュー

「Excel」のショートカットキーを身に付けたい人にお勧め「エクセレント打鍵」

リボンやセルの右クリックメニューにショートカットキーのメニューを追加するアドイン

「エクセレント打鍵」v1.3.2

 「エクセレント打鍵」は、「Microsoft Excel」のショートカットキーを覚えるのに役立つアドイン。Windows 7上の「Microsoft Excel 2010」に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 10上の「Microsoft Excel 2013」で動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。

 「Excel」にはさまざまなキーボードショートカットが用意されており、習熟すればマウス操作よりも作業効率を大きく改善することができる。たとえばマウス操作で数字を3桁区切りにして表示したい場合は、リボンの[ホーム]タブから[桁区切りスタイル]ボタンを探して押す必要があるが、キーボードショートカットならば[Ctrl]+[Shift]+[!]キーで簡単に行える。

 「エクセレント打鍵」は、このようなショートカットキーを覚えるために開発されたアドイン。インストールするとリボンの[アドイン]タブに[打鍵]コマンドが追加され、メニューからさまざまなショートカットキーが利用できるようになる。リファレンス代わりにいつでもアクセスできるようにしておき、よく使うコマンドのショートカットキーから少しずつ覚えていけばよいだろう。

 ショートカットキーは“編集”“挿入”“書式”といった10のカテゴリに分けて整理されており、サブメニューからコマンドを選択すると、記載されているショートカットキーがエミュレートされ、コマンドが発動する仕組み。また、セルの右クリックメニューに追加される[打鍵]メニューからコマンドを利用することも可能。[外枠の罫線の設定]のショートカットキーが誤っていたが(正しくは[Ctrl]+[Shift]+[&]キー)、概ね正しく動作するようだ。

 メニューに登録されているショートカットキーの数は約80個。なかには上級者でも知らない人が多いのではないかと思われるショートカットキーもいくつか登録されており、眺めているだけでも勉強になる。

 なおキーボードショートカットは、セルの“編集”モードでは実行できず、[Esc]キーを押して“選択”モードに移行してから利用する必要がある。また、日本語入力システム(IME)がONの場合は実行できないキーボードショートカットがあるので注意。

ソフトウェア情報

「エクセレント打鍵」
【著作権者】
陶山 栄一 氏
【対応OS】
Windows 7(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.3.2(15/01/15)