レビュー
時限削除ルールを設定して、フォルダーから古いファイルのみを除去できる「Totter」
作業フォルダーのクリーニングなどにオススメ。“ごみ箱”の掃除も可能
2016年10月25日 06:00
「Totter」は、“ごみ箱”や特定のフォルダーから一定期間使われなかった古いファイルのみを削除できるツール。Windows 2000以降に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 10で動作を確認した。ベクターのライブラリページからダウンロードできる。
“デスクトップ”など特定のフォルダーを作業ファイルの置き場にしていると困るのが、古いファイルが溜まってしまうことだ。ファイルが溜まり過ぎてしまうと「エクスプローラー」でフォルダーをブラウズする際のパフォーマンスが落ちてしまうので定期的に掃除したいのだが、“あとで必要になるかも”と思うとなかなか思い切って削除できない。
そのようなときは、あらかじめ定めた期間の間利用がなかったファイルを一律で削除するといったルールを設けるのがオススメ。今回紹介する「Totter」はそのような用途に最適なツールで、少し古さを感じさせるものの、Windowsアプリケーションの標準的なデザインを踏襲しており使いやすい。インストール不要で利用できるポータブルアプリになっているので、USBメモリなどに入れて持ち運んでもよいだろう。
本ソフトは、ファイルやフォルダーの時限削除ルールを複数登録して、管理することが可能。ルールには経過日数、削除するファイル名、削除処理の除外対象とするファイル名といった条件が設定できる。ファイル名には“;”で区切って複数のワイルドカードが指定可能で、特定の拡張子を持つファイルのみを除去するといった条件も簡単に記述できる。
そのほかにも、ファイルの属性を削除条件に含めたり、空フォルダーやリンク切れショートカットファイルのみの削除などが可能。“ごみ箱”フォルダーを対象フォルダーにセットする機能も備えているので、“ごみ箱”から古いファイルを削除するクリーニングツールとしても利用できる。
本ソフトはファイルをその場で削除せずに“ごみ箱に入れる”オプションも搭載しているので、不要な古いファイルはとりあえず“ごみ箱”へ入れておき、それでも一定期間使わなければ“ごみ箱”からも消すといった運用にしておけば、あとから古いファイルが必要になってもたいてい対応できるだろう。
削除ルールの登録が完了したら、ルールを選択して[削除]ボタンを押そう。登録したルールにしたがって削除処理が行われる。本ソフトにはテスト機能が搭載されているので、登録したルールが正しく機能しているか事前にチェックしておくとよい。
ソフトウェア情報
- 「Totter」
- 【著作権者】
- 大 バ 氏
- 【対応OS】
- Windows 2000以降(編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.11(16/09/12)