レビュー
「Firefox」への導入が検討中の新機能を一足先に試せるMozilla公式拡張「Test Pilot」
スクリーンショット撮影や動画の別ウィンドウ表示などの4機能をテストできる
2017年3月14日 06:00
「Test Pilot」は、「Firefox」への導入が検討されている新機能を一足先に試すことができる拡張機能。Windows/Mac/Linux版の「Firefox」に対応しており、編集部にてWindows 10上の「Firefox」v52.0で動作を確認した。本拡張機能の公式サイトから無償でダウンロードできる。
「Test Pilot」は、「Firefox」の新機能をテストし、フィードバックを募るためにMozillaが公開している拡張機能。執筆時現在、「Page Shot」「Min Vid」「Activity Stream」「Tab Center」の4機能をテストすることができる。あくまでもテストを目的に提供しているものなので万人にお勧めできるものではないが、新しいものには目がないユーザーや、「Firefox」に貢献したいユーザーは試してみてもよいだろう。
「Test Pilot」を導入するには、まず「Firefox」で公式サイト“Firefox Test Pilot”へアクセスし、[Test Pilot アドオンをインストール]というボタンをクリックする。「Test Pilot」アドオンを「Firefox」へインストールしたら再び公式サイトを開き、各機能の個別ページにある[有効化]ボタンを押して機能をアクティブにしよう。「Test Pilot」では機能を個別にON/OFF可能なので、使わない機能や不具合が発生した機能は無効化しておくとよいだろう。
スクリーンショット機能「Page Shot」
「Page Shot」は、「Firefox」で閲覧しているページのスクリーンショットを撮影・共有・検索する機能。起動・撮影・共有の3アクションで手軽にWeb画面を共有できるのが魅力だ。
本機能を有効化すると、ツールバーに[Make shot]というボタンが追加される。このボタンを押すと閲覧画面が暗転し、スクリーンショットの撮影方法が指定できるようになる。
撮影方法は、ページの表示されている部分・ページ全体・マウスで選択した領域のいずれかが選択可能。撮影アクションを確定させると、削除・ダウンロード・共有の3つからコマンドが選べる。
撮影したスクリーンショットは“pageshot.net”に保存され、スクリーンショットの撮影画面にある[My Shots]ボタンからいつでもアクセス可能。この[My Shots]画面では、これまでに撮影したスクリーンショットをグリッド形式で閲覧できる。また、本機能はスクリーンショットとともにページのタイトルや選択部分のテキストも同時に保存する仕組みになっており、それをもとにキーワードでスクリーンショットを絞り込むスマート検索機能も搭載されている。
別ウィンドウで動画を視聴「Min Vid」
「Min Vid」は「Opera」の“ビデオポップアウト”によく似た機能で、“YouTube”や“Vimeo”の動画を小さなウィンドウへ切り出し、他の作業をしながら閲覧できるようにしてくれる。TVでいうところの“ピクチャー・イン・ピクチャー”に似た機能だ。
本機能を有効化すると、“YouTube”などの動画サイトのプレイヤーにポップアウトボタンが現れるので、それをクリックしてみよう。ビデオ部分だけが独立したウィンドウとして表示されるはずだ。このウィンドウはドラッグして好みの場所に配置できるほか、再生コントロールや音量の調整も行える。
新規タブページの改良版「Activity Stream」
「Activity Stream」は、新規タブページへ頻繁にアクセスするWebサイト(トップサイト)、ブックマーク、最近の履歴を表示する。
編集部で試用したところ機能しなかったが、閲覧履歴を時系列がよくわかるタイムライン方式で表現できるのが特徴のようで、“この間アクセスしたあのサイト”を新規タブページから簡単に見付けられる。
ソフトウェア情報
- 「Test Pilot」
- 【著作権者】
- Mozilla
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.1.1-dev-97fd716