レビュー

指定したファイルやフォルダーの日時・属性を一括で編集できる「BulkFileChanger」

日時の相対値編集やコピーが行えるのがユニーク

「BulkFileChanger」v1.50

 「BulkFileChanger」は、指定したファイルやフォルダーの属性を一括で編集できるツール。64bit版を含むWindows 2000からWindows 10までに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。

 ファイルやフォルダーの作成日時や更新日時、アクセス日時を書き換えるツール。アーカイブファイル、読み取り専用ファイル、隠しファイル、システムファイル、一時ファイルといったファイル属性の編集にも対応している。複数のファイルやフォルダーをまとめて編集できるほか、日時のコピーや相対値による編集といったユニークな機能を備えており、この手のツールとしては大変強力だ。インストール不要で利用できるポータブルアプリになっているので、USBメモリなどに入れて持ち運べば役に立つこともあるだろう。

ワイルドカードに合致したファイルやフォルダーをまとめて加えることも可能

 利用するにはまず、メイン画面のリストビューにファイルやフォルダーを追加する。「エクスプローラー」からのドラッグ&ドロップに加え、クリップボードにコピーしたものを貼り付けたり、ワイルドカードに合致したものをまとめて加えたりすることも可能。

 ファイルの日付や属性を変更するには、リストビューのファイルを指定して[Actions]-[Change Time / Attributes]コマンドを実行して、編集ダイアログへアクセスする。[F6]キーを押すと一発でダイアログを呼び出すことができるので、覚えておくとすばやく作業にかかれる。

編集ダイアログ

 編集ダイアログは、大きく分けてファイル日付を編集するセクションと、ファイル属性を編集するセクションで構成されている。ファイル属性を編集するセクションはチェックボックスのON/OFFを切り替えるだけなので、使い方で迷うことはないだろう。

 ファイル日付を編集するセクションは少し複雑だが、基本を押さえればそれほど難しくない。本ソフトでは、ファイル日付(作成・更新・アクセス)の日時と時刻を個別に書き換えられるようになっているので、まず編集したい項目のチェックボックスをONにする。

 次に、日時と時刻の入力ボックスを操作して、設定したい日時を入力する。それぞれの日時の右側にある“Add”チェックボックスをONにして、加算する時間を指定すれば、現在設定されているファイル日時を基準にした“相対値”での編集も行える。

 さらに“Copy Time from”欄を有効にしてファイル日時を選択すれば、その日付を他のファイル日時にコピーすることも可能。たとえば、“アクセス日時を作成日時の3日後に設定したい”といった場合に利用できる。

 設定が完了したら、[Do it]ボタンを押してみよう。ファイルの日時と属性が書き換えられていることが、プロパティ画面で確認できるはずだ。よく利用する設定は[Save Settings]ボタンを押して保存しておくと、次回の編集時に使いまわせる。

 そのほかにも、選択したファイルやフォルダーをまとめてコマンドで処理する機能や、本ソフトからファイルやフォルダーをクリップボードへ送って、「エクスプローラー」などでコピーや貼り付けを行う機能、ファイル情報のレポートを生成する機能などを備える。

ソフトウェア情報

「BulkFileChanger」
【著作権者】
Nir Sofer 氏
【対応OS】
64bit版を含むWindows 2000からWindows 10まで
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
1.50(17/08/21)