レビュー

Windows 10のタスクバーを95/98/Me/2000/XPスタイルに戻す「RetroBar」

起動するだけで機能。独自テーマの開発も可能?

「RetroBar」v1.1.1

 「RetroBar」は、Windowsのタスクバーを旧バージョンのスタイルに変更できるツール。「Apache License 2.0」ライセンスで公開されているオープンソースプロジェクトで、現在「GitHub」のプロジェクトページからダウンロードできる。なお、本稿の執筆中にリリースされたv1.2.15は一部環境で「Windows Defender」によりウイルスと判定された。おそらく誤検知と思われるが、念のため本稿はその前のバージョン(v1.1.1)をベースに執筆しているので、悪しからずご了承いただきたい。

 本ソフトはタスクトレイ常駐型のユーティリティで、起動するだけで機能する。歴代のWindowsを真似たタスクバーテーマがプリセットされているので、気軽にクラシックな雰囲気を楽しむことが可能だ。

  • System
  • Windows 2000
  • Windows 95-98
  • Windows Me
  • Windows XP Blue
  • Windows XP Classic

 v1.2.15にはこれらに加え、Windows XPの開発版「Windows Whistler」Build 2416にインスパイアされた「Watercolor」テーマが利用可能。本ソフトは「ManagedShell」というライブラリを利用してシェルをカスタマイズしており、テーマはXAMLで記述されている。.NET開発に慣れたユーザーであれば、テーマを自作することもできそうだ。

Windows 95/98や2000、XPなどのスタイルを同梱

 テーマの切り替えは、タスクバーの何もないところで右クリックし、メニューからプロパティ画面にアクセスすればよい。このプロパティ画面では、「クイック起動」([スタート]ボタン右側のランチャー)およびタスクトレイの時計の表示をON/OFFすることも可能。「クイック起動」のロケーションをカスタマイズして、好みのフォルダーをセットすることもできる。右クリックメニューにはプロパティ画面へのアクセスのほかにも、「タスク マネージャー」を起動するコマンドや「RetroBar」を終了するコマンドが用意されている。

タスクバーの何もないところで右クリックし、メニューからプロパティ画面にアクセス
タスクトレイ部分はOSネイティブだが、時計だけは独自描画になっており無効化も可能。ダブルクリックや右クリックメニューから[日付と時刻]ダイアログにアクセスできる

 ちなみに、本ソフトが外観をカスタマイズできるのはタスクバーだけだ。[スタート]画面はOSネイティブのものが表示される。[スタート]画面もクラシックなデザインにしたい場合は、他のカスタマイズツールを併用する必要があるだろう。

本ソフトが外観をカスタマイズできるのはタスクバーだけ。[スタート]画面は管轄外

ソフトウェア情報

「RetroBar」
【著作権者】
Sam Johnson 氏
【対応OS】
Windows(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.1.1(21/05/14)