レビュー
Windows 10のタスクバーを95/98/Me/2000/XPスタイルに戻す「RetroBar」
起動するだけで機能。独自テーマの開発も可能?
2021年6月25日 07:09
「RetroBar」は、Windowsのタスクバーを旧バージョンのスタイルに変更できるツール。「Apache License 2.0」ライセンスで公開されているオープンソースプロジェクトで、現在「GitHub」のプロジェクトページからダウンロードできる。なお、本稿の執筆中にリリースされたv1.2.15は一部環境で「Windows Defender」によりウイルスと判定された。おそらく誤検知と思われるが、念のため本稿はその前のバージョン(v1.1.1)をベースに執筆しているので、悪しからずご了承いただきたい。
本ソフトはタスクトレイ常駐型のユーティリティで、起動するだけで機能する。歴代のWindowsを真似たタスクバーテーマがプリセットされているので、気軽にクラシックな雰囲気を楽しむことが可能だ。
- System
- Windows 2000
- Windows 95-98
- Windows Me
- Windows XP Blue
- Windows XP Classic
v1.2.15にはこれらに加え、Windows XPの開発版「Windows Whistler」Build 2416にインスパイアされた「Watercolor」テーマが利用可能。本ソフトは「ManagedShell」というライブラリを利用してシェルをカスタマイズしており、テーマはXAMLで記述されている。.NET開発に慣れたユーザーであれば、テーマを自作することもできそうだ。
テーマの切り替えは、タスクバーの何もないところで右クリックし、メニューからプロパティ画面にアクセスすればよい。このプロパティ画面では、「クイック起動」([スタート]ボタン右側のランチャー)およびタスクトレイの時計の表示をON/OFFすることも可能。「クイック起動」のロケーションをカスタマイズして、好みのフォルダーをセットすることもできる。右クリックメニューにはプロパティ画面へのアクセスのほかにも、「タスク マネージャー」を起動するコマンドや「RetroBar」を終了するコマンドが用意されている。
ちなみに、本ソフトが外観をカスタマイズできるのはタスクバーだけだ。[スタート]画面はOSネイティブのものが表示される。[スタート]画面もクラシックなデザインにしたい場合は、他のカスタマイズツールを併用する必要があるだろう。
ソフトウェア情報
- 「RetroBar」
- 【著作権者】
- Sam Johnson 氏
- 【対応OS】
- Windows(編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.1.1(21/05/14)