レビュー
Windows 8のエクスプローラーをクラシックなスタイルへカスタマイズ「OldNewExplorer」
ディスクやドライブのグループ化を旧仕様に戻したり、リボンを非表示にすることが可能
2014年3月18日 10:51
「OldNewExplorer」は、Windows 8/8.1の「エクスプローラー」をクラシックなスタイルへとカスタマイズできるソフト。Windows 8/8.1に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、Microsoft関連技術を扱うニュースサイト“MSFN.org”のフォーラムからダウンロードできる。
本ソフトを利用すると、Windows 8/8.1の「エクスプローラー」をWindows 7以前の古いスタイルへとカスタマイズすることが可能。あくまでもテスト版として公開されており、動作の保証はないが、新しい「エクスプローラー」になかなか馴染めないユーザーならば試してみる価値はある。
利用するにはまず、7z形式の書庫ファイルを解凍しよう。すると“OldNewExplorerCfg.exe”というファイルが現れるので、それを実行する。続けてメイン画面の“Shell Extension”欄にある[Install]ボタンを押そう。“OldNewExplorer32.dll”(64bit環境では“OldNewExplorer64.dll”)がシステムに登録され、メイン画面に“Installed”と表示されれば、セットアップは完了だ。逆に、本ソフトを削除するには[Uninstall]ボタンを押せばよい。なお、インストールはすべてのユーザーに対して行われるが、設定はユーザーごとに保存される。
本ソフトで設定可能なオプションは多岐にわたる。まずは“Behavior”欄にあるオプションから紹介しよう。
“Use classical drive grouping in This PC”オプションは、「エクスプローラー」で“PC”を開いたときの表示をカスタマイズする。Windows 8/8.1ではデバイスとドライブがひとまとめにグループ化されるが、このオプションを有効化すればハードディスクやリムーバブルドライブが分けてグループ化される。
“Use libraries; hide folders from This PC”オプションは、“PC”画面からダウンロードフォルダーやライブラリフォルダーを削除し、代わりにフォルダツリーへ“ライブラリ”を追加する。ドライブやデバイスがたくさん接続されている環境ならば、この表示のほうがよいかもしれない。
次に“Appearance”欄へ移ろう。ここでは主にリボンやタイトルバー、ツールボタン、詳細ペインなどといったコントロールの表示・非表示が設定できる。
“Use command bar instead of Ribbon”オプションは、リボンを廃して代わりに古いツールバーを表示する。リボンの方がより多くのオプションへアクセス可能で、不要な場合は折りたたんでおけば邪魔にもならないが、どうしても慣れないならOFFにしてしまえばよいだろう。
このオプションを有効化すると、タイトルバーのアイコンとキャプションおよび[上へ]ボタンが非表示になり、アドレスバーが“Aero Glass”で表示されるが、これはサブオプションをOFFにすることで個別に解除することも可能。
“Show details pane on the bottom”オプションを有効化すると、「エクスプローラー」の下部に詳細ペインが表示されるようになる。この詳細ペインはリボンからも有効化できるが、本アプリを利用すれば詳細ペインの背景色まで変更できる。
最後の“Show status bar”はステータスバーを表示するオプションで、初期状態で有効だ。ステータスバーに表示される情報は詳細ペインの情報とほぼ同じなので、詳細ペインを表示しているとステータスバーが冗長に感じられる場合がある。そのときは表示をOFFにしてしまえばよい。
なお、オプションを「エクスプローラー」へ反映させるには新しいウィンドウを表示する必要がある。それでも設定が反映されない場合は、一度サインアウトしてみよう。
ソフトウェア情報
- 「OldNewExplorer」
- 【著作権者】
- Tihiy 氏
- 【対応OS】
- Windows 8/8.1
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 1.0.7