REVIEW（09/11/25）

　「Livebrush」は、マウスを適当に動かすだけで味のあるイラストを制作できるドローソフト。Windows 2000/XP/Vistaに対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。なお、動作にはAdobe AIRが必要なほか、ダウンロードの際にはメールアドレスを登録する必要がある。

　マウスを動かす速度によって線の太さが変わるものや、マウスを少し動かすだけで線が自動的にくるくると回り渦巻きを描けるものをはじめ、木や花のような模様を描けるものや、インクを垂らしたような模様を描けるものなど、“Styles”と呼ばれる多数の特殊なブラシが用意されているのが特長。

　“Styles”のなかには、線の太さや形状を変化させながら模様を描くものだけでなく、複数の色を組み合わせた模様を描けるものも用意されている。さらに、それぞれの“Styles”を構成する線の太さや色といったパラメーターを調節し、オリジナルの“Styles”を作成することも可能。

　普段あまり絵を描かないという人でも、本ソフトを使えば“Styles”を切り替えながら適当にマウスを動かすだけで、誰でも簡単にアーティスティックなイラストを制作できる。またブラシのほかにも、ブラシで描いた線を補正する際などに使うペンや移動ツール、塗り潰し、スポイトといったツールのほか、レイヤー機能も備える。

　画面はシンプルで、左側にキャンバスが配置されており、右側に“Styles”を選択する“Styles”、“Styles”のパラメーターなどを調節する“Tool Settings”、レイヤーを操作する“Layers”という3つのパネルが並ぶ。制作したイラストは、レイヤー情報などを含む独自形式のプロジェクトファイルとして保存できるほか、PNG形式で出力することも可能。

　また作者のWebサイトには、SVG形式での出力機能などを備えた米10ドルの有償版も用意されている。