REVIEW（10/05/31）

　「Moyea PlayerBox」は、ボタンなどのパーツを組み合わせてWebページに設置するFlash製のFLVプレイヤーを作成できるソフト。Windows 2000/XP/Vistaに対応しており、非商用に限り無償で利用可能。作者のWebサイトからダウンロードできる。なお、商用版は59.95米ドルでダウンロード販売されている。

　ボタンのほか、シークバーや動画表示部、ロード時のアニメーションといったさまざまなパーツをドラッグ＆ドロップで配置するだけでWebプレイヤーを作成可能。各パーツは豊富な種類が用意されており、パーツの枠をドラッグすることで各パーツの大きさや向きも簡単に変更できる。また、プレイリストを使って複数の動画を再生するプレイヤーを作成することも可能だ。

　画面は4ペインに分割されており、右上ペインに並んだパーツを左上ペインで配置してプレイヤーをデザインする。左下ペインには選択したパーツの詳細情報が表示され、右下ペインには使用しているパーツがツリー状に表示される仕組み。

　右上ペインのパーツは、カテゴリーごとにタブで分類されており、カテゴリーによっては展開・格納されるリストでさらに細かい分類が行われている。たとえば、ボタンのカテゴリーでは、再生・停止・ミュート・フルスクリーン表示といったボタンが用意されている。

　左下ペインでは、パーツの位置などを数値で細かく指定することが可能。さらに、パーツの透明度を変更することもできる。また、右下ペインでは右クリックメニューから、ほかのパーツの後ろへ回ってしまったパーツを前面に出すといった操作が可能。

　画面上部のツールバーにある［Preview］ボタンを押すと、デザインしたWebプレイヤーが動作する様子をプレビューすることが可能。また、［Publish］ボタンを押すとプレイヤーで再生するFLV動画を追加・削除できるダイアログが現れ、Webページへ設置するためのHTMLファイルやSWFファイルを生成できる。

　そのほか、あらかじめ用意されたスキンを使ってWebプレイヤーをデザインすることも可能。スキンは作者のWebサイトから追加でダウンロードすることもできる。