レビュー

「Excel」上で動作する手軽な歴史シミュレーションゲーム「極小三國志」

姉妹品に日本の戦国時代を舞台にした「極小天下統一」も

「極小三國志 for Excel VBA」v0.03
シナリオは5つ。さらに空想的な設定の“おまけシナリオ”が2本用意されているほか、ユーザーがシナリオを作成することも可能

 「極小三國志 for Excel VBA」(以下、「極小三國志」)は、中国の後漢末を舞台にした簡易的な歴史シミュレーションゲーム。「Microsoft Excel」(以下、「Excel」)2003/2007に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 7上の「Excel 2010」で動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。

 「極小三國志」は、魏・呉・蜀の三国が覇を争った“三国志”の時代を舞台にした歴史シミュレーションゲームで、「Excel」上で遊べるVBAマクロとして実装されているのが特長。「Excel」上で動作する上、ルールが簡単なので、仕事の息抜きに最適だが、ハマり過ぎには十分注意したい。

 ゲームを開始するには、同梱のExcelファイルを開いて好みのシナリオを選ぼう。すると、小さなゲームウィンドウが現れてゲームを開始できる。

 ゲームウィンドウでは、左に中国大陸のミニマップが配置されている。都市数は18と一般的な歴史シミュレーションゲームより少ないが、主要な都市はしっかりカバーされている。また、ゲームシステムも大幅に簡略化されており、利用できるコマンドは“徴兵”“人材発掘”“都市侵攻”“同盟締結”の4つのみで、各ターンに1つだけ実行可能。

  • “徴兵”:兵士を増やす。最大兵数まで増やすことができる
  • “人材発掘”:攻撃力・防御力・最大兵数といった各種パラメーターをランダムで上昇させる。何も起こらないこともある
  • “都市侵攻”:ほかの君主が支配する隣接都市に攻撃をかける
  • “同盟締結”:ほかの君主へ一定期間の休戦協定を申し込む

 兵数は都市ごとではなく、勢力単位で保持される上、新たに都市を占領しても徴兵できる兵数は増えず、“人材発掘”で最大兵数パラメーターを上げるしかない。そのため、単に都市を奪うだけでなく、“徴兵”で常に最大兵数を維持して四方の隣接君主の攻撃に備えつつ、機を見てこまめに“人材発掘”コマンドでパラメータを上昇させる必要があるのだ。また、都市を攻め取った直後に漁夫の利を狙われないよう、事前に“同盟締結”で第三勢力の動きを封じておくのもポイント。

 このようにルールは簡単だが、ゲームバランスは良好で、ついついハマってしまう。難易度の低い“イージーモード”も用意されているので、気軽に試してみてはいかがだろうか。

「極小天下統一 for Excel VBA」v0.01

 なお、本ソフトには日本の戦国時代を舞台にした姉妹ソフト「極小天下統一 for Excel VBA」が用意されている。操作はほぼ同じなので、日本の戦国武将でプレイしたい人はこちらを選択しよう。

ソフトウェア情報

「極小三國志 for Excel VBA」
【著作権者】
ていこく 氏
【対応OS】
(編集部にてWindows 7で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.03(10/06/17)
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「極小天下統一 for Excel VBA」
【著作権者】
ていこく 氏
【対応OS】
(編集部にてWindows 7で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.01(10/06/25)