REVIEW（10/11/16）

　「Super Crate Box」は、無制限に出現する敵を撃退しながらフィールド上の木箱を集める2Dアクションゲーム。Windowsに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 7で動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。

　画面は横方向から見た2D固定型で、フィールド上には段差のある足場が配置されている。ゲーム中は、画面上部の穴から無制限に敵が落ちてきて、足場を伝って画面下側に向かって進んでくる。ゲームの目的は、ジャンプで足場を渡りながらショットガンやバズーカといった火器を使って敵を倒しつつ、フィールド上に配置された木箱をできる限り多く集めること。

　フィールド上には常に1つだけ木箱が配置されており、取得するとすぐさまほかの場所に新しい木箱が出現するとともに、装備していた武器がランダムで入れ替わる。この武器が入れ替わるというルールが非常に厄介で、武器のなかには火炎放射器やマシンガンのように非常に強力なものもあれば、刀や地雷など明らかにこのゲームに向いていないものも存在する。常に強力な武器を装備していたいが、木箱を集めるためにはどうしても武器を入れ替えなければならないジレンマが面白い。

　また、敵をいくら倒してもポイントにはならないが、放っておくと画面下部にある火の中に落ちていき、真っ赤になって移動速度が上昇した状態で再度画面上部から出現する。敵の速度はもともと遅くなく、スピードアップした真っ赤な敵が増えると木箱を集めるのが非常に困難になってしまうので、強力な武器が手に入った際は、次の木箱を取る前にある程度敵を倒すとよいだろう。

　敵にぶつかったり、自分が火の中に落ちてしまうと即座にゲームオーバーとなる。また、気をつけなければならないのが“disc gun”と呼ばれる武器の存在だ。“disc gun”は発射した弾が壁に当たると反射して、反射した弾が自分に当たるとミスとなってしまう。そのため、木箱を取ったら敵を攻撃する前に、どの武器に入れ替わったのかを必ず確認しよう。

　ステージは全3面が用意されており、一定数の木箱を獲得することで新しいステージへ進めるようになるほか、選択できる難易度が増えていく。また、木箱の獲得数に応じて新しい武器が出現するようになったり、キャラクターの見た目を変更できるようになるといったやり込み要素も用意されている。入れ替わる武器や木箱の位置などランダム要素も高いため若干理不尽に感じる部分もあるが、ゲームのルールはシンプルな上に、1プレイにかかる時間もそれほど長くないため、ハイスコアを目指して何度もプレイしてみよう。