REVIEW(12/11/29)

親指シフト風入力などの独自機能を備えた「SKK」風日本語IME「SKK日本語入力FEP」

ネットスラングを入力しやすくする機能拡張も

「SKK日本語入力FEP」β0+4i版「SKK日本語入力FEP」β0+4i版

 「SKK日本語入力FEP」は、Unix環境で定番のテキストエディター「Emacs」用の日本語入力システム「SKK」をもとに開発された日本語入力システム。Windows XP/Vista/7/8および同64bit版に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。

 「SKK」の日本語入力では、通常のローマ字入力を行うとひらがなが確定した状態で入力される。最初の文字を[Shift]キーを押しながら入力すると漢字へ変換でき、送り仮名を使う場合には送り仮名が始まる場所で再び[Shift]キーを押しながら文字を入力する仕組み。ユーザーが明示的に送り仮名の位置を示すことで、誤変換が少なくなるのが特長。

 本ソフトでは、基本的な入力方法は「SKK」を踏襲し、さらに便利な機能が追加されている。たとえば、[Shift]キーの代わりにスペースキーや[変換]キーを利用する親指シフト風入力が可能。また、[/]キーを押したあとは確定するまで一時的にアルファベットを直接入力できるほか、[変換]キーを押すと直前に入力した文字を再変換することもできる。

 さらに、ネットスラングを入力しやすくする機能も追加されている。たとえば、“w”などの子音を3連続以上入力すると“っ”に変換せず、“wwwwww”のように連続した全角の“w”を入力できる。また、“x”のあとに母音を入力して“ぁ”“ぃ”といったかなの小文字を入力する場合、続けて母音を入力することで“ぃぃぃぃぃぃ”といったように小文字を連続入力可能。

 そのほか、Windows 8のストアアプリ上での動作にも対応している。

【著作権者】
co 氏
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8/XP x64/Vista x64/7 x64/8 x64
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
β0+4i版

(長谷川 正太郎)