レビュー

見られては困るウィンドウを複数、ワンキーで隠せる「HiddeX」

復帰もホットキーで簡単。システム音声を一時的にミュートする機能も

「HiddeX」v2.5 build 20
“Multi-Hotkeys”オプションを有効化すれば、ウィンドウごとに隠ぺい・表示のホットキーを割り当てることも

 「HiddeX」は、あらかじめ指定した複数のウィンドウをホットキー一発ですばやく隠せるソフト。編集部にてWindows 8.1で動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。

 本ソフトを利用すると、ホットキーを押すだけで特定の複数ウィンドウを“隠す”ことが可能。復元もホットキーで簡単に行える。さらに、マウスの中ボタンクリックやホイールの回転、デスクトップ左上隅へのカーソル移動といったマウス操作で隠すことも可能。

 「HiddeX」によって隠されたウィンドウは、[Alt]+[Tab]キーでアプリを切り替える際にも表れることはない。また、ウィンドウを隠すと同時にシステム全体をミュートにする機能も搭載。いわゆる“ボスが来た(Boss key)”系に分類されるソフトだが、隠す対象のウィンドウを複数登録できる点を活かして、ウィンドウの切り替え作業の効率化に役立ててもよいだろう。

 利用するには、まず“WINDOWS LIST”欄から隠したいウィンドウを選択し、右クリックメニューにある[Add to hide]項目を選択する。すると、指定したウィンドウが“TO HIDE”欄へ移される。この“TO HIDE”欄に登録されたウィンドウのうち、チェックボックスがONになっているウィンドウが実際の“隠す”処理の対象となる。

 初期状態では、タイトルバーのテキストを登録してそれとマッチするウィンドウが隠ぺいされる仕組みとなっているが、そのほかにもウィンドウの識別方法として、ウィンドウのクラス名とプロセス名が“Type”欄で選べるようになっている。タイトルバーのテキストで識別するのが一番わかりやすいが、アプリケーションによってはタイトルバーのテキストが状況によって変化するものもある。その場合は、ウィンドウのクラス名やプロセス名を利用するようにしよう。

 ホットキーの指定は、[Hide from list]タブで行う。“Show/Hide with single key”オプションを有効化すれば、指定したホットキーで隠ぺいと表示をトグルさせることが可能。また[Active Window]タブでは、“TO HIDE”欄に登録されたウィンドウの隠ぺいとは別に、アクティブウィンドウの隠ぺい・表示へホットキーを割り当てることができる。

 さらに“Advanced”欄にある“Multi-Hotkeys”オプションを有効化すれば、ウィンドウごとに隠ぺい・表示のホットキーを割り当てることが可能。ここまでやるとホットキーを覚えるだけで一苦労だが、よりきめ細かくウィンドウをコントロールしたい場合は活用したい。

ソフトウェア情報

「HiddeX」
【著作権者】
Dejavu 氏
【対応OS】
(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.5 build 20

(柳 英俊)