レビュー
ドラッグ&ドロップで簡単にアプリの通信を遮断「Firewall App Blocker」
OS標準の「Windows ファイアウォール」にブロックルールを追加する煩雑な作業を簡略化
(2014/8/25 14:47)
「Firewall App Blocker(Fab)」は、指定したアプリケーションの通信を「Windows ファイアウォール」でブロックするためのツール。64bit版を含むWindows Vista/7/8/8.1に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。
「Windows ファイアウォール」はOS標準で搭載されているファイヤーウォール機能で、非常に多機能だが、その分複雑で入門者にとっては扱いづらいのが難点だ。たとえば、特定のアプリケーションの通信を遮断したい場合、「セキュリティが強化された Windows ファイヤーウォール」を開き、“受信の規則”と“送信の規則”の双方で新しいルールを作成する必要がある(Windows 8.1の場合)。ルールの作成作業はウィザードになっているが、専門的な用語も多く利用されており、使いこなすにはそれなりの知識が要求される。
そこでお勧めしたいのが、「Firewall App Blocker」だ。本ソフトを利用すると、アプリケーションをメイン画面にドラッグ&ドロップして[Apply(適用)]ボタンを押すだけで、当該アプリケーションの通信を「Windows ファイアウォール」で遮断することが可能。ブロックを解除したい場合は、リストからアプリケーションを削除するだけでよい。さらに、チェックボックスを外せば一時的にブロックを無効化することも可能。作成したブロックリストをエクスポートしたり、インポートすることもできる。実行ファイル単体で利用できるポータブルアプリになっているので、USBメモリなどに忍ばせておけば役に立つこもとあるだろう。
内部的な動作としては、本ソフトへアプリケーションを登録すると、「Windows ファイアウォール」にすべてのプロファイル(ドメイン・プライベート・パブリック)を対象とした当該アプリケーションの送受信を遮断するブロックルールが作成され、チェックボックスのON/OFFでルールの有効化・無効化が切り替わる仕組みになっている。詳細なブロックルールのカスタマイズは「セキュリティが強化された Windows ファイヤーウォール」で行うことが可能で、本ソフトの[Option]-[Firewall settings]メニューから簡単にアクセスすることができる。
ソフトウェア情報
- 「Firewall App Blocker」
- 【著作権者】
- www.sordum.org
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows Vista/7/8/8.1
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.3(13/07/23)