レビュー
女学生とキノコ達による対戦格闘「キノコVSロードローラー」
群馬県邑楽郡板倉町をモチーフに描かれたギャグ作品
(2015/3/30 06:00)
「キノコVSロードローラー」は、サイドビューの2D対戦格闘ゲーム。フリーゲームとして公開されており、編集部にてWindows 8.1で動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。
キノコやロードローラーをモチーフにしたユニークなキャラクターが特徴の作品。邑楽郡板倉町(おうらぐん・いたくらまち)で、“GUNMA線”を浴びて自我に目覚めたキノコたちが人類に反乱を起こす中、女学生の八ヶ岳ノッ子は祖父の魂が宿ったロードローラーを発見。キノコを殲滅すべく戦いに臨む(※ゲームの内容はすべてフィクション)。
攻撃は弱・中・強の3種類。方向キーの入力と合わせたコマンドでキャラクターごとに異なる必殺技も繰り出せるほか、攻撃などで溜まっていく“邑楽ゲージ”を消費して発動する超必殺技も用意されている。転倒や浮き上がり時にも追撃でき、空中コンボも可能だが、体勢を立て直す空中受身も使える。
さらに、ブーストゲージを消費して高速移動する“NEXCOダッシュ”や、回数制限付きで農協の方々の支援攻撃が受けられる“JAアシスト”、“邑楽ゲージ”を2本分消費する緊急回避技“ITA-Crash(イタクラッシュ)”も使用可能だ。
また、各キャラクターごとに独自のシナリオを用意。たとえば八ヶ岳ノッ子を選ぶと、世界のキュウリの97%を生産する板倉町(板倉町でキュウリの生産が盛んなのは事実だが、現実にはそこまでの世界シェアはない)で、反乱を起こしたキノコ達がキュウリ畑を占領して生産をストップ。このままでは世界が滅亡してしまう……というツッコミどころ満載な展開が楽しめる。
群馬のローカルなネタや事情を、強引なフィクションとギャグ満載で描いた作品だ。シイタケやアガリクスダケなど自我を持ったキノコ達が登場するストーリーも面白いし、画面の半分を占める巨大なロードローラーが俊敏に動く様もインパクトがある。加えて“NEXCOダッシュ”やJAアシスト”を使ったコンボを探すのも楽しく、独自の世界を格闘ゲームで表現する作品に仕上がっている。
ソフトウェア情報
- 「キノコVSロードローラー」
- 【著作権者】
- レプリカルームIV
- 【対応OS】
- Windows(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.00(15/01/30)