やじうまの杜

「きのこの山」vs「たけのこの里」論争の最新状況、家計簿アプリ「Zaim」がレポート

たけのこ優勢に変わりはないが、なぜかきのこが勢力を拡大する地方も

 「やじうまの杜」では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。

「きのこの山」と「たけのこの里」

 「そろそろインボイス迎撃の準備をしなきゃなぁ」と会計アプリの使い方を見直したり、関連情報をネットで漁っていたのですが、その途中、家計簿アプリ「Zaim」さんで「きのこたけのこ論争」のレポートが配信されているのを見つけてしまいました。「窓の杜」なのにWindowsにもオンラインソフトにもまったく関係がないネタで恐縮ですが、ぜひここで紹介させてください。

売れているのはやはり「たけのこの里」だが――

 「Zaim」が2019年4月から2023年3月にかけて「きのこの山」と「たけのこの里」に関して調査したところによると、消費金額では常に「たけのこの里」が優位に立っていたとのこと。このこと自体はこれまでの投票や調査でも明らかで、たけのこ党を自認する筆者にとっても当然オブ当然、何ら驚きはないです。

みんなが「たけのこ」をより愛しているのは明らか

 ところが、平均単価に目を向けてみると実は「きのこの山」の方が平均15円高いとのこと。「Zaim」のレポートは、「たけのこの里」の方が売れているのには単価が安いのも一因ではないかと分析しています。個人的には「どっちも140円ぐらいだよな」とあまり値段を気にして買ってなかったので、この点は盲点だと思いました。実は「きのこ」の方がちょっとだけ高級だったのか? 「たけのこ」に勝てないから高級路線にシフトしているのか? ……今後の動向を注視する必要がありそうです。

実は「きのこ」の方がちょっとだけ高級?

おっさんは「たけのこ」が好き? 女性はきのこも好き

 次に購入者の属性傾向に関するレポートですが、それによると「きのこの山」の主な購買者は女性の30代~50代で、購入金額の約55%を占めているとのこと。では女性は「きのこ」が好きなのかと言えば、かならずしもそういうわけではなく、30代~40代は「たけのこ」も多く購入している模様。総じて、どっちも好きなのだと言えそうです。

 一方、男性は「たけのこの里」を好む人が多いようです。とくに40代「たけのこ」派が多い模様。筆者もそうですが、おっさんは「たけのこ」が好きといえるでしょう。

購入者の属性傾向。各年度トップ3に色が付けられている

「たけのこ」の全国支配は揺らぎつつある

 最後に購入地域ですが、2019年度の段階では全国的に「たけのこの里」の購入率が高い傾向が見られたとのこと。

「たけのこ」の全国支配は揺らぎつつある

 ただし最近は「きのこ」の勢力が地味に増しているようで、2022年度は北陸、中国の2エリアで「きのこ」が大幅にシェアを伸ばし、逆転しています。どんな卑怯な手を使ったのでしょうか。

 一方で、北海道と東北では「たけのこ」のシェアがさらに向上しているとのこと。今後も同志の奮戦に期待したいと思います。