やじうまの杜
無料図書館「Project Gutenberg」の蔵書をAIがオーディオブックに ~Microsoftが協力
英語のリスニング教材にいかが?
2023年9月12日 06:45
「やじうまの杜」では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。
Project GutenbergとMicrosoftがタッグを組む? 数千冊もの朗読コンテンツが無償で公開されており、ちょっとした話題になっています。
これはすごい👏!プロジェクト・グーテンベルクは版権切れの本を電子書籍化し、無料で書籍を公開しているオンラインの図書館。今度は、MicrosoftのText-to-Speechを使った朗読版を公開(👉https://t.co/rHIoOkQxru)。対象となっているのは数千冊を超えていて、お好みのPodcastアプリからも聴ける🎧。pic.twitter.com/49yRFrx4TQ
— sangmin.eth @ChoimiraiSchool (@gijigae)September 11, 2023
Project Gutenberg(プロジェクトグーテンベルグ)は、70,000冊以上もの蔵書を誇る電子書籍ライブラリーです。米国の著作権が切れた古い作品を中心に、ボランティアが世界の名作をデジタル化し、無償で公開しています。日本で言えば「青空文庫」に相当するプロジェクトですね。
その蔵書を、生物の学習メカニズムを模倣した機械学習「ニューラルネットワーク」を活用した音声合成技術でオーディオブックにしてしまったのが、今回紹介する「The Project Gutenberg Open Audiobook Collection」です。
今回は「Spotify」で試してみましたが、あたかも人間が朗読しているかのように自然で、流暢に感じられます。もちろん日本語ではなく英語にはなりますが、リスニングの教材としても十分使えるレベルではないかと感じました。
日本ではまだ一般的とはいいがたいオーディオブックですが、クルマでの長距離移動が多いアメリカを中心に普及が進んでいるそうです。日本でもAIで「青空文庫」がオーディオブックになるなんてことになれば、一気に普及するかも……。文庫本を広げるのすら憚られる朝の満員電車でさえも、オーディオブックさえあれば耳でコンテンツを楽しめます。老眼で本を読むのがつらくなってきた方にも便利でしょう。消灯後の子守歌代わりに……なんて使い方もありかもしれませんね。