レビュー
体験をギュッと凝縮した“ハイパーラプス”動画を作成「Microsoft Hyperlapse Pro」
“タイムラプス”風の早送り動画がお手軽に。手ブレも自動で補正してくれる
(2015/7/1 05:05)
「Microsoft Hyperlapse Pro」は、Microsoftの研究機関“Microsoft Research”が開発した新しいビデオツール。64bit版のWindows 7/8/8.1に対応しており、現在、本ソフトのプロジェクトページからプレビュー版を無償でダウンロードできる。
“タイムラプス(time lapse)”という言葉を聞いたことはないだろうか。これは一定の間隔を空けて撮影した写真をつなぎ合わせて動画を作成する手法で、微速度撮影やインターバル動画撮影などと呼ばれることもある。たとえば、同じ場所を一年間撮り続けた写真を動画として繋ぎあわせれば、四季の移り変わりを数分間へギュッと凝縮したかのような、たいへん印象深い動画を作成することが可能。最近ではiPhoneのカメラ機能などでも簡単に“タイムラプス”動画を作成できるようになっており、かつてより身近な表現手法になっている。
“ハイパーラプス(Hyperlapse)”は、これをもっと手軽に行えるようにしたものだ。一定間隔で撮影された写真を元に作成する“タイムラプス”と異なり、あらかじめ撮影した長めの動画を元に“早送り動画”を作成するのが“ハイパーラプス”の特長。また、“タイムラプス”で美しい動画を作成するには三脚などの機材を必要とするが、“ハイパーラプス”ならば動画を分析して自動で手ブレを補正してくれるので、素人でも手軽に挑戦できるのもポイントと言える。
「Microsoft Hyperlapse Pro」はウィザード形式になっており、手順に従って動画を読み込み、倍速設定・出力先・ビデオの解像度などを設定するだけで簡単に“ハイパーラプス”動画が作成可能。倍速設定は2倍から25倍までが指定できるようになっている。動画を一度分析してしまえば、2度目からは処理にかかる時間が短縮されるので、好みの“ハイパーラプス”動画が出力されるまで、異なる倍速設定をいくつか試してみるとよいだろう。
なお、本ソフトで作成した動画にはウォーターマーク(透かし)が追加されるほか、末尾にクレジットが表示される。また、ビデオソースはスマートフォンで撮影したものでもよいが、“GoPro”などの一部アクションカメラで利用できる“ワイド(広角)”ビデオならばより望ましいとのこと。専用の設定が設けられているので、そのポテンシャルを最大限に引き出した“ハイパーラプス”動画が作成できる。
ソフトウェア情報
- 「Microsoft Hyperlapse Pro」
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- 64bit版のWindows 7/8/8.1
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.1.5637.34085(15/06/10)