レビュー
どんなファイルでも再生。コーデック内蔵の多機能メディアプレイヤー「KMPlayer」
フィルターやカラー調整など上級者向けの機能も非常に充実
(2015/9/8 15:52)
「KMPlayer」は、コーデック内蔵の多機能メディアプレイヤー。Windows 2000/XP/Vista/7に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 8.1で動作を確認した。本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。
本ソフトの特長は、非常に多くのコーデックをサポートすること。マルチメディア再生に必要なコーデックが内蔵されており、追加のコーデックパックをインストールしなくても、ほとんどのメディアファイルがそのまま再生できるので、PCの初心者にもお勧めできる。韓国製のソフトだが35カ国語に対応しており、日本語でも利用することができるのもポイントだ。
また、上級者向けの機能も非常に充実している。
たとえば、ビデオやオーディオの再生に関する設定をきめ細かく指定することが可能。さらに、ビデオにシャープやぼかし、ノイズ除去などのフィルターをかけたり、カラー調整、音量の正規化、イコライザーといった機能を利用することもできる。再生に関しても、区間リピート機能や再生速度の変更機能、任意の再生位置をブックマークする機能などがサポートされており、機能不足を感じることはない。
そのほかにも字幕のコントロールとカスタマイズ、スナップショットの保存、動画キャプチャー、“DXVA(DirectX Video Acceleration)”を利用したハードウェアアクセラレーション、3D再生などに対応。分割された動画を連続再生するシームレス再生といったユニークな機能も備える。また、「Winamp」のプラグインがサポートされているのも古参ユーザーにはうれしい。
最新版のv4.0.0.0では、内蔵されているオープンソースのDirectShow対応スプリッタ―・デコーダーパック「LAV Filters」がアップデートされているほか、Intelの“RealSense”がサポートされた。また、旧バージョンで批判を受けていたアドウェアの同梱は廃止されたようで、起動時などに広告が表示されるのみとなっている。
お詫びと訂正:9日に編集部にて改めて確認したところ、環境などによっては公式サイト(www.kmplayer.com)からアドウェアと思われるソフトが同梱されたインストーラーがダウンロードされることが判明しました。すでにダウンロードされた方におかれましては、マルウェア対策ソフトでスキャンするようお願いします。このたびは読者の方々にご迷惑をおかけしたことをお詫びします。また、本記事から公式サイトへのリンクを削除いたしました。詳しい経緯につきましてはこちらの記事をご参照いただければ幸いです。(編集部)
ソフトウェア情報
- 「KMPlayer」
- 【著作権者】
- Pandra TV Co., Ltd.
- 【対応OS】
- Windows 2000/XP/Vista/7(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 4.0.0.0(15/09/02)