レビュー
画像やPDF上の線を測定、おおまかな線の長さや傾きを測れる「画像カラスンポ」
写真の被写体の大きさを推測したり、イラストの構図を研究する用途などにも
(2015/9/29 17:03)
「画像カラスンポ」は、画像ファイルやPDF内に表示される線の角度や傾きなどを測ることができるツール。64bit版を含むWindows 2000/XP/Vista/7/8.1に対応する寄付歓迎のフリーソフト。作者のWebサイトからダウンロードできる。
計測を開始するには、本ソフトに画像やPDFファイルを読み込ませ、ラジオボタンで“測定タイプ”を選択する。“測定タイプ”は3パターン用意されており、長さや角度をどのように測るかを選択可能。角度の単位に度ではなくラジアンを利用するためのチェックボックスも用意されている。
“線分の長さ”では、画像上の線のおおまかな長さを測定できる。読み込んだ画像上で実際に長さがわかっている物体をドラッグし、その長さを“基準線”として実際には何cmあるのかというおよその数値を設定する。続いて、画像上で任意の長さをドラッグで指定すると、実際の長さが“基準線”との比率に基づいて算出される仕組み。
たとえば身長がわかっている人物を“基準線”に設定し、そばの建物の高さをドラッグすることで、建物のおよその高さが推測可能。また、遠近感の強調されたイラストなどで、どういった比率で構図が形成されているかなどを簡単に測ることもできる。
“1線分の傾き”では、画像やPDF上の線が水平線に対してどの程度傾いているかを測定できる。画像上でドラッグを開始したところを始点とし、引いた線の角度が水平線に対して-180度(真上に引くと90、真下に引くと-90度になる)から179度超の範囲で表現される仕組み。
“2線分のなす角度”では、任意の2つの線がなす角度を測定可能。読み込んだ画像上で任意の直線をドラッグして基準となる線分を引き、次に“測定”の対象となる線をドラッグで引くと、2つの線分がなす角度が表示される仕組み。写真やイラストなどで、2つの線がどういった角度で交わっているかを手軽に測定できる。
測定して得られたデータはいずれもクリップボードにコピー可能。また、線をドラッグする際には補助円を画面上に描く機能も備えている。
ソフトウェア情報
- 「画像カラスンポ」
- 【著作権者】
- 片山博文MZ 氏
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 2000/XP/Vista/7/8.1
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 0.5(15/09/27)