REVIEW(09/08/24)
肥大化した「Firefox」の内部データベースをボタン一発で最適化「Vacuum Places」
動作速度が著しく低下したときはぜひ試してみよう
「Vacuum Places」は、「Firefox」の内部データベースを最適化できる拡張機能。「Firefox」v3.5以降に対応するフリーソフトで、ライブラリサイト“Firefox Add-ons”からダウンロードできる。なお、本拡張機能は実験的なアドオンとして公開されているため、インストールするにはWebページ上のインストールボタン左上にあるチェックボックスをONにする必要がある。
「Firefox」を長期間にわたって利用していると、起動に時間がかかるようになるなど動作速度が著しく低下することがある。その原因はいくつか挙げられるが、ブックマークや履歴などの情報を保存するデータベース“places.sqlite”が肥大化しているせいである場合が多い。
このデータベースには組み込み型のデータベースエンジン「SQLite」が使われているが、「SQLite」ではデータを削除してもデータがあった領域はそのまま放置されてしまう。そのため、長期間データの挿入・削除を行っていると次第にファイルサイズが肥大化してしまい、その結果動作速度の低下を招いてしまうのだ。そんなときは「Vacuum Places」を利用して、“places.sqlite”を最適化してやるとよい。
使い方は簡単で、ステータスバー上にある本拡張機能のアイコンをクリックするだけ。「SQLite」の“VACUUM”コマンドが実行され、肥大化したデータベースを最適化してファイルサイズを小さくすることができる。編集部で使用したところ、38.4MBあった“places.sqlite”のファイルサイズを、約60%の22MBにまで小さくすることができた。
- 【著作権者】
- REVERTRON 氏
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows Vistaで動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 0.1(09/08/21)