REVIEW(09/09/17)

Twitterでたくさんフォローしている人にお勧めの多機能クライアント「TweetDeck」

ユーザーグループやフィルタリングといった機能が充実、FacebookとMySpaceにも対応

「TweetDeck」v0.30.3「TweetDeck」v0.30.3

 「TweetDeck」は、“Twitter”“Facebook”“MySpace”に対応した多機能なSNSクライアントソフト。Windowsなどに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows Vistaで動作を確認した。本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。なお、動作にはAdobe AIRが必要だが、未導入の場合は本ソフトのインストール時に自動でインストールされる。

 本ソフトは、複数のSNSを掛け持ち利用しているユーザーや、SNS上で多くの友達を抱えたユーザーにお勧め。メッセージのリストを管理できる縦長の“カラム”へ、さまざまな情報を割り当てられる仕組みになっており、カラムを複数並べて多くの情報を一度に閲覧することができる。マルチモニター環境で利用して、1つのモニターをまるまる本ソフトの表示に割り当てるといった使い方が便利。

 利用するには、最初にいくつかの設定を行う必要がある。まず、画面右上にある[Settings]ボタンを押して設定ダイアログを開こう。本ソフトは初期状態では日本語を表示できないので、[Colors/Fonts]タブを選んで“International Font / TwitterKey”のチェックをONにし、日本語を表示できるようにしておく。

 次に“Accounts”タブでSNSのアカウントを登録しよう。対応するサービスは“Twitter”“Facebook”“MySpace”の3つで、複数のアカウントを登録しておくことも可能。

カラムには“Twitter”“Facebook”“MySpace”のさまざまな情報を割り当て可能カラムには“Twitter”“Facebook”“MySpace”のさまざまな情報を割り当て可能

 続いて、カラムを追加しよう。新しいカラムを追加するには、画面左上にある各種サービスのアイコンから行う。たとえば“Twitter”であれば、タイムライン・リプライ・ダイレクトメッセージなどをカラムに割り当てられる。さらに、ユーザーのグループ化機能も搭載。交友関係ごとにタイムラインを作成しておけば、複数の話題が混ざってタイムラインが読みにくくなることもない。

 カラムは、メッセージの流れを管理するための便利な機能を備えている。たとえば、
特定のキーワードを利用して、メッセージをフィルタリング可能。フィルタリングに利用するキーワードは、好みのものを入力したり、頻出するハッシュタグやURL、ユーザー名のクラウド表示から選択するなどして追加していく仕組みで、複数の条件を組み合わせて絞り込むこともできる。フィルタリングしたメッセージを読み終えたら、ハサミ型のアイコンを押してカラムから削除しよう。これが既読管理の代わりになる。

 メッセージの投稿は、画面左上の黄色い[Compose Update]ボタンから行う仕組み。ボタンを押すとテキストボックスが現れるので、そこにメッセージを入力しよう。投稿先のSNSアカウントは複数選択してマルチポストすることも可能。最近利用したハッシュタグを、プルダウンメニューから選択して入力できる機能もなかなか便利だ。また、“tweetPhoto”などと連携した画像投稿にも対応している。

メッセージの投稿画面。“tweetPhoto”などと連携した画像投稿にも対応メッセージの投稿画面。“tweetPhoto”などと連携した画像投稿にも対応

 そのほか、無償の“TweetDeck Account”を取得することで、ログイン情報やカラム、グループの設定を複数PCで同期する機能も利用可能。自宅や外出先、会社など、複数のPCで同じ設定を利用できるのがうれしい。

 なお、編集部にて試用したところ、日本語を入力する際に多少の不具合が見られた。とくにテキストの挿入作業を行う際に、カーソルが入力位置からずれてしまう不具合は、編集ミスを起こしてしまうことが多い。気をつけて利用すれば投稿機能自体に問題はないが、ReTweetや外部からテキストやURLを貼り付けてつぶやく際などは少し注意が必要だ。

【著作権者】
TweetDeck
【対応OS】
Windowsなど(編集部にてWindows Vistaで動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.30.3 beta

(柳 英俊)